昔ながらの和

クセのある食材や料理方法を思いつかない時は天ぷらで

 

クセがあるもの未知の食材こそ天ぷらに

 

我が家はみんな食い意地が張っているので、庭になっているものをよく食べます。東京でも地方にある別荘でも、小さい頃から今まで、庭の生り物は美味しくいただいてきました。

 

しそ、みょうが、ふき。

時期が合えばふきのとうやこごみ、山椒の若葉や実。

うどやタラの芽

 

どれも庭になるもので、大好物です。

 

 

 

最近は親世代のその「生り物をいただく」気持ちが大きすぎてついていけない思いつつ、確実に同じ道を辿っていることに愕然としますが、別荘に行くと庭をいそいそ歩き回り、食べれるものを探します。

 

小さい頃からの訓練で笑、どこに食べれるものがあってその特徴もわかっているので、時期によって変わるアレコレを偵察。

 

そして庭から摘んだものをいただきます。

 

 

 

山椒やフキなど煮ることが定番のもの以外の食材の、調理方法に迷ったら解決方法はひとつ。

 

天ぷらです。

 

 

天ぷらは偉大で、食材本来の味を楽しみながら、強すぎる癖は少しだけまろやかにしてくれます。油が加わり、こってりしてより美味しくなります。

 

 

 

大抵ものは、天ぷらにすれば間違いない。

 

山菜など癖のある食材や、菊芋など未知の食材の扱いに迷ったら、とりあえず天ぷらです!

 

 

 

 

 

 

花も葉も実も 山菜や収穫物は天ぷらで美味しくなる

 

この写真は昨年中のもので、別荘の庭から採ってきた収穫物の天ぷらです。

 

 

別荘の庭の一角で自生しはじめた菊芋。味にクセがある野菜ですが、天ぷらにすればそのクセもまろやかになり美味しくなりました。

 

 

紅いのはさつまいも。伯母が作った放置の畑が一畝あった昨年、雑草に紛れながらなったさつまいもは、甘さは控えめで、細いものも多かった。

 

そんな中でも扱いに困りそうな特別細い極細のさつまいものも天ぷらに。甘さはないけれど、お芋はお芋。普通に美味しい天ぷらになりました。

 

 

そして右端にあるのは、フキの葉の天ぷらです。写真の時期は秋でしたが、柔らかい小さなフキを選んで、葉がついたまま天ぷらにしました。

 

ふきの味はそのまま、少し苦味のある美味しい天ぷらとなりました。

 

 

中央にある黄色いものは、かぼちゃの花。

 

さつまいも同様伯母が植えたもの。訪れた頃は小さいながら実をつけているもがあり、同時に花もいくつかありました。それが実になることはない時期だったので、それを摘んで天ぷらに。

 

強い味はしませんが、さっくりさが美味しいです。

 

 

 

そして黄色い花の横にある緑の葉っぱは、よもぎです。

 

秋はよもぎも終わりの時期なので、柔らかそうなものを選び、さらに先の部分だけを摘んで揚げました。草餅の味そのままの味が香る。よもぎの天ぷら、美味しいんですよ。

 

 

 

 

 

 

苦味が強い食材や変わった食材は天ぷらにすれば美味

 

普通の食材の天ぷらはもちろん美味しいしですが、これはどう調理すればいいんだろうと思うような食材も、天ぷらにすると大抵美味しい。

 

例えば、出たての柔らかいうどの葉やタラの芽の葉っぱ。これを食べる人がどれだけいるかという話は置いておいて笑、調理方法に迷い、味に癖のあるこの2つの葉っぱも天ぷらに。

 

それぞれの特徴的な味を感じながら、サクサクが美味しい一品となります。

 

 

天ぷらは素材の味を生かす日本料理らしい調理法で、元の素材に油が加わることで美味しさが増し、サクッとした食感も加わる完成された調理法。

 

そう思うようになったのは、自分でこんなふうに山菜ともいえるクセのある食材を調理するようになってから。

 

苦味やクセのある味の食材も格段に美味しくなり、より楽しめる。だから困ったら天ぷらです!

 

 

 

これから早春の味覚が出回ります。(日本はそろそろ蕗のとうなども出回る頃!)

 

アメリカでも、春の味覚が多くなる。今年こそはゼンマイ・こごみ的なFiddlehead(フィドルヘッド)を食べたいと思っていますが、見つけたらまずは天ぷらと思っています。

 

 

食べたいけれどどう調理しようと迷ったら、とりあえず天ぷらでどうぞ!

 

美味しいこと間違いなしです。

 

ごちそうさまでした。

 

 

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