美味!ヨーグルトメーカーなしで作る自家製ヨーグルト
先日、久しぶりにヨーグルトを作りました。日本にいるころ、まだ学生だった頃以来です。
当時流行っていた?ケフィアヨーグルトを、随分な長い間母が(時々お手伝いで子供達が)作っていた記憶があります。
自家製ヨーグルトを作ることが身近な記憶として残っているので、何事も始めるのに時間のかかる私ですが今回のヨーグルト作りはスルッと開始。
数時間後、美味しいヨーグルトが出来上がりました。
ヨーグルト作りのきっかけ
手軽に買えるヨーグルトをわざわざ家で作ったのは、今まで食べていたヨーグルトの原材料をたまたま目にしたから。意外と色々なものが入っていることに気がつきました。
それが美味しさのもとで保存がきくようにする素材かもしれないけれど、ヨーグルトを作っていたことがある身とすると牛乳と種菌のヨーグルトだけで作れるのに、、、と思ってしまって。
その後他の市販のヨーグルトの原材料を確認。シンプルな原材料の商品を見つけたものの、「自家製ヨーグルトを作る」ことが脳裏から離れなくなりまして、今回の自家製ヨーグルト作りとなりました。
足もとがわかる自家製ヨーグルトは家で作れます。しかも美味しいものが!
今回の作り方はヨーグルトメーカーを使わないで自家製ヨーグルトを作る方法です。
材料2つ、自家製ヨーグルトのレシピと作り方
【材料】
牛乳 1リットルもしくは1/4ガロン
乳酸菌入りヨーグルト 70g
【作り方】
使う容器や器具は消毒する
鍋・ヘラ・ヨーグルトを入れる容器、スプーン・温度計など、使う器具をアルコールなどで消毒する。
牛乳を温める
牛乳を鍋に加え中火にかける。絶えずかき混ぜながら摂氏90℃/華氏200°Fまで加熱する。*沸騰させないこと。
牛乳を冷やす
牛乳の温度が摂氏90℃/華氏200°Fになったら火を止めて、かき混ぜながら牛乳の温度を摂氏55℃/華氏130°Fまで下げる。
ヨーグルトと牛乳を合わせる
牛乳の温度が下がったら、小さめのボウルにおたま2杯分の牛乳と種菌のヨーグルトを加え混ぜる。
均等に混ざったら鍋に加え、全体がよく混ざるようによく混ぜる(目安5分)。
発酵させる
鍋の蓋を閉め、電気をつけたオーブンで(摂氏43℃/華氏110°F前後室温)6時間から12時間発酵させる。
冷蔵庫に入れて、さらに4時間置いたら出来上がり。冷蔵庫で保存する。2週間冷蔵保存可能。
*発酵後冷蔵庫に入れた後にかき混ぜると、全体の質感が滑らかになる
動画で観る自家製ヨーグルトのレシピと作り方
coming soon….
ヨーグルトーメーカなしの自家製ヨーグルト作りのTIPS
種菌になるヨーグルトについて
種菌(タネ)として使うヨーグルトは、ホールミルクでも脂肪分0%のヨーグルトでも、普通のヨーグルトでもギリシャヨーグルトでも種菌として使えます。
ただビフィズス菌は空気に触れると死んでします性質があるので、自家製には向きません。
そして味はプレーンだけ。
一番大切なポイントは乳酸菌が入っているかどうか。乳酸菌が入っていれば種菌にできます。
日本の場合
種菌になる日本のヨーグルトの定番は明治ブルガリアヨーグルト。(私が種菌にしたヨーグルトの中にもブルガリア菌が入っています)これを使ってヨーグルトを作っている方をよく見かけるし、日本の友達も作っていました。
他にタカナシの生乳100%ヨーグルトやグリコのカスピ海ヨーグルトでも作れるようです(参考→ベストオイシー; ヨーグルトメーカーで手作りヨーグルト!種菌にする美味しいヨーグルトのおすすめは?)
意外にも種菌に使えるヨーグルトは多いので、気になるヨーグルトがあれば一度ネット検索してみてください。
アメリカの場合
私が最初ヨーグルト作りに使用したのは、ChobaniとOikosの2つ。最初はchobaniを使うつもりでしたが、タイミングよくOikosのヨーグルトが我が家にやってきたので、両方使ってみました。
アメリカのヨーグルトの場合、裏を見るとcultures=培養されている菌の名前が書かれています。菌の名前が書かれていたり「Live / active (cultures)」とあれば、種菌にすることができます。
種菌の味はヨーグルトに影響しない
種菌にするヨーグルトが低脂肪でも全乳のものでも、出来上がりのヨーグルトの味の差はほぼありません。2つのヨーグルトで同じ牛乳で作ってみましたが、微差でした。
それよりも牛乳と発酵時間の方が味に大きく影響します。
種菌として使いまわせる回数
安全のため、作ったヨーグルトを種菌として使える回数は最高4回まで、と言わせていだだきます。それもきちんと除菌した器具を使い、出来上がってすぐに種菌にするヨーグルトを取り分けた場合は。
安全性が気になるようであれば、毎回種菌となるヨーグルトを新しくしてもいい。
とはいえ、旧約聖書に載っているほど古い食べ物であるヨーグルト。
調べてみると作ったヨーグルトを種菌として何度も使っている方も多くいました。特にヨーグルトを自家製するのが日常の国/地域の方はその傾向が圧倒的に強い。
ケフィアを作っていたことがあるのでその考え方も理解できますが、安全性の問題。自己責任でお願いします。
種菌とする回数が4回以下でも(それ以上でも)、カビが生えたり、最初に比べると発酵が弱くなったり、出来上がりの質感や色や味が変わったら、乳酸菌以外の菌が入っている可能性があるのでそのヨーグルトは廃棄して、新しい種菌にしましょう。
自家製ヨーグルトに使う牛乳について
ヨーグルト作りで味を左右するのは牛乳です。
普通の牛乳(大体の牛乳は高温殺菌されている)でも、低温殺菌の牛乳でも、低脂肪牛乳でも、Non-homogenized milk(ノンホモ牛乳=低温殺菌で均等化されていない牛乳)でも自家製ヨーグルトは作れます。
ただ、牛乳で出来上がるヨーグルトの味は変わります。
全乳の牛乳で作ったヨーグルトならまろやかに、低脂肪牛乳を使うとさっぱりとした酸味強目のヨーグルト。低温殺菌の牛乳であれば、少々のリッチさが加わります。
Non-homogenized milk(ノンホモ牛乳)のヨーグルトは(発酵時間もありますが)酸味が柔らかく、チーズに通じる味もするリッチな味になりました。
手に入るなら新鮮でおいしい牛乳や、いつも飲んでいる牛乳や自分が好きな牛乳で、まずは自家製ヨーグルトを作るのがおすすめです。
ノンホモ牛乳のヨーグルトはぷつぷつする
せっかくヨーグルトを手作りするのだからと一番好きな牛乳、低温殺菌のNon-homogenized milk(ノンホモ牛乳=均等化されていない牛乳)の全乳を使ってヨーグルトを作りました。
ノンホモ牛乳は撹拌されていないので牛乳内の脂肪が均等でなく牛乳の上部にクリームも固まる牛乳なんですが、ヨーグルトにしても脂肪分は上写真のように主張していました。
油は舌で感じず冷やして混ぜるとそこまでわかりませんが、気になる方も多いかもしれません。
一般的な牛乳とNon-homogenized milk(ノンホモ牛乳)で作ったヨーグルトの一番の違いは質感で、Non-homogenized milk(ノンホモ牛乳)牛乳は脂肪の塊ができやすいためヨーグルトにするとダマになりやすく、ぷつぷつした粗さが残りました。
混ぜればある程度は気になりませんが、家族には不評。私ももう少し滑らかなヨーグルトが好みだったので、それからは滑らかに仕上がる全乳の低温殺菌の牛乳でヨーグルトを作っています。
発酵時間に関して
ヨーグルトの発酵時間は6時間から12時間と書きましたが、私は大体8時間ぐらいにしています。が、変な時間に作り始めて12時間を数時間超えてしまうことも。
それでもちゃんと美味しいヨーグルトが毎回できるので、時間はあくまで目安です。
発酵時間が長いと仕上がりのヨーグルトの酸味が強くなり質感もしっかりします。
とはいえ発酵時間よりも牛乳の影響の方が強いので、12時間越えの全乳ヨーグルトよりも低脂肪乳のヨーグルトの方が断然酸味があります。(12時間越えのヨーグルトの方が日本のヨーグルトよりもまろやか)
余裕があるようであれば、発酵6時間、9時間、12時間で味見をしてみると自分の好みの発酵時間が見つかります。
発酵場所について
発酵させる場所は摂氏40度~45度の温かい場所が適しています。
レシピでは電気をつけたオーブンに入れて発酵させると書きましたが、もちろん他の場所でも大丈夫。家の温かい場所を探してみてください。
発泡スチロールや保冷バッグに温かいペットボトルを入れて、適温の場所を作るのもあり。用意した場所の温度が低いようであれば、ヨーグルトをバスタオルに包むのもいい方法です。
ちなみに私は電気をつけたオーブンに入れてヨーグルトを発酵させていますが、室温は計っていません。おおらかに作っても、ヨーグルトは美味しくできます。
衛生管理はしっかりと
ヨーグルトは発酵食品のひとつ、牛乳を乳酸発酵させた食べ物です。
衛生管理はしっかりとすることがトラブルを防ぎます!!!
事前に使用する機器の煮沸/消毒はしっかり行ってください。
美味しいヨーグルトは家でヨーグルトメーカーなしで作れる
家で作るヨーグルトを久しぶりに作ったら美味しくて、今日まで続けて作っています。ヨーグルトをそのまま食べるだけではなく料理にもよく使うので、冷蔵庫の中で切れないように。
今から7000年前、紀元前2000年にはすでに存在したと言われているヨーグルト、実は家で簡単に作れます。ヨーグルトメーカーがなくてもね!
好きな牛乳を使って、ヨーグルト作りはいかが?美味しくて足元がわかるヨーグルトができますよ。
ごちそうさまでした。