酒粕を使ってカビが生えない手作り味噌を作る方法
自分好みの味を求めて作る手作り味噌
長いこと念願だった手作り味噌を作り始めて、早数年。最初はお味噌を作れるだけで幸せだったのに欲が出て。毎年自分好みのお味噌を求めて、試行錯誤をしています。
自分で麹を作り、麹と大豆の分量を調節して。熟成期間を気にしてみたり、カビが生えない方法を試したり。
年々、自分好みのお味噌になってきました。
カビない手作り味噌ができました
今年の初めに仕込み、早いかなと思いながら10月下旬に7ヶ月間の熟成期間で開けたお味噌。これが私史上最高に美味しいお味噌になりました。
正直、美味しい市販品にも負けていない!と思うほどの出来栄え。妹しろやめがねが「あれは美味しかった」と言うほどの出来栄え。
そして全くカビも産膜酵母生えていないお味噌でした。
酒粕で手作り味噌はカビ知らず
酒粕を利用してお味噌を作ると、手作り味噌にカビはもちろん産膜酵母も生えません。
この方法を教えてくれたお友達の味噌を見せてもらい、酒粕の効果を実感。私も今年試したところ、途中の手入れなしで、全くカビと産膜酵母が生えない手作り味噌が出来上がりました。
しかも、たまたまかもしれませんが、例年よりもお味噌が美味しい。利用した酒粕も最後食べれるんですが、これまた美味しい!と一石三鳥でした。
今回は私が惚れたカビないお味噌の作り方、酒粕を使用してカビを防ぐ手作り味噌の作り方をご紹介します。
この記事にはアフェリエイトを含みます。どうぞよろしくお願いいたします。
酒粕を利用して。カビが生えない手作り味噌の作り方
【材料】
手作り味噌
酒粕 1パック
【作り方】
手作り味噌を作る
お好みの分量てバランスで、手作り味噌を仕込む。
*使用する容器や器具は、あらかじめ消毒してから使うこと。
味噌の表面を平らにする
空気が入らないように容器に詰めた手作り味噌の表面をならす。
味噌に酒粕を被せる
酒粕を容器と同じ大きさ(表面積)に広げ、手作り味噌の表面に酒粕を乗せる。味噌表面が酒粕で隙間なく覆われるように調節する。
ラップをして保存
酒粕の上にぴっちりとラップをして、容器の蓋をする。
一般的な手作り味噌と同じく、冷暗所で熟成させる。
酒粕で手作り味噌のカビと予防、酒粕の選び方
手作り味噌のカビ防止、酒粕の選び方
【板粕】板状の酒粕
【ばら粕】板粕を作る過程で溢れたりした酒粕。板粕よりも柔らかい質感だが同じもの。
【練り粕】酒粕を練ってペースト状にしたもの。ばら粕より柔らかい質感。
酒粕には形状の違いでいくつかの種類があり、上に挙げた板粕、ばら粕、練り粕が一般的です。
手作り味噌のカビ予防のために使う酒粕はどのタイプでも問題ありませんが、時々甘酒を作る前提の酒粕が売っているので、原材料を確認してください。
原材料が酒粕だけのものがおすすめです。
LAで選んだカビ対策の酒粕
アメリカ・ロサンゼルス在住につき、酒粕の選択肢はほぼないに等しい私。
去年は日系スーパーマーケットニジヤで購入した、新潟を代表する八海山のねり粕を使用しました。
無事、カビない手前味噌ができました。
→US Amazon でも時々見つかります。
容器はいつも野田琺瑯のぬか漬け美人(3.2L)を使っています。
カビないお味噌の保存場所、できたお味噌の保存場所
酒粕を乗せた手作り味噌の熟成場所
カビ予防のために手作り味噌に酒粕をかぶせたら。
あとは普通の手作り味噌と同じように、冷暗所にて保存、熟成させます。我が家は台所の流しの下に置いています。
出来上がったお味噌の保存場所
手作りお味噌が出来上がったら、我が家の場合は発酵を止めるために冷蔵庫で保存しています。
酒粕をかぶせてカビ対策をした手作りお味噌も同様に、出来上がったあとは冷蔵庫で保存しています。
カビない味噌の酒粕はお好みで取り除いて
酒粕でカビ対策をした手作り味噌が、出来上がったら。
我が家は酒粕をお味噌から取り除き、お味噌と取り除いた酒粕それぞれを冷蔵庫で保存しています。
ですが酒粕を取り除くかどうかは、お好みでどうぞ。酒粕を乗せたまま使っても、冷蔵庫に保存すれば大丈夫です。
冷暗所で引き続き保管する場合は酒粕は取り除かず、取り出したお味噌の断面にも酒粕がかぶるように、酒粕で蓋をする。その上からラップと容器の蓋をしてください。
手作り味噌のカビ対策で使用した酒粕は極上の美味しさ!
手作り味噌のカビ対策の酒粕が美味しい!
取り除いた酒粕は、絶対に捨てちゃダメ!!!もう、本当に美味しいので、食べましょう!
手作り味噌に乗せたカビ予防の酒粕は、お味噌の熟成過程で出るたまり醤油を吸っています。
お味噌が出来上がった頃、カビ予防のはずの酒粕は極上の酒粕に変化。お味噌やお醤油のような味の酒粕は、まろやかで香りがよく、日本人の心に響く味です。
酒粕が美味しすぎて、カビ対策が楽すぎて
実は私、甘酒も酒粕も好きではありません。
けれどお友達に「美味しいから食べてみて!」とお裾分けでいただいたカビ対策に使った酒粕が美味しすぎて、、、翌年の手作り味噌は酒粕でカビ予防をすることに決めました。
最初は美味しい酒粕が目的でした笑。
けれど実際にカビが生えないお味噌を作ってみると、楽さと安心感を知ってしまい、、、。もう酒粕なしのお味噌作りは考えられません。
手作り味噌をカビさせないために。お味噌ができたときに美味しい酒粕を食べるために。これから作る手作り味噌には、必ず酒粕でカビ対策をすることを決めました。
手作り味噌のカビ対策。美味しい酒粕の美味しい使い道
お味噌のカビ予防の酒粕の使い道
手作り味噌にカビを生えさせないために使った酒粕の使い道は無限大ですが、ここでは特におすすめの酒粕の使い方を2つご紹介します。
・酒粕入りお味噌汁
お味噌の使い方で一番一般的であろうお味噌汁。私は毎日お味噌汁を食べるために、お味噌を仕込んでいると言っても過言ではありません。
そんなお味噌汁に、手作り味噌をカビさせないための酒粕をお味噌と一緒に溶かします。分量の目安はお味噌と酒粕1:1ですが、酒粕の量はお好みでどうぞ。
いつものお味噌汁が風味豊かになって、まるでお店でいただく味。
粕汁とまではいきませんが、粕汁の雰囲気がお味噌汁に加わって美味しい。私は酒粕よりも好きな味です。
・酒粕風味のポトフ
豚の肩肉とじゃがいも、にんじん、白菜を加えてポトフを作ります。
具材がよく煮えたら、塩と味噌風味の酒粕で味付け。お好みでお味噌やお醤油を追加してもいい。
風味豊かで、美味しい、ちょっと和風のポトフの出来上がりです。
これで安心!酒粕を使ったカビ対策の手作り味噌
酒粕を使った手作り味噌は、カビや産膜酵母の心配がないので安心して作れるうえ、副産物の酒粕の美味しさも格別。これからもずっと続けていきたいと思っています。
そして経験者の方はもちろん、初心者やこれから味噌作りを始めようとしている方にもおすすめしたい。
この方法でお味噌を作れば、手作り味噌作りがぐっと身近に、気軽に作れるから!
今年は酒粕を利用して、カビ知らずの美味しいお味噌を作りませんか?
ごちそうさまでした。
参照
Takeya; 酒粕の種類にはどんなものがある?酒粕の選び方のポイント
月桂冠; 酒粕について知る 賞味期限、保存方法、酒粕の種類