手作りが美味しい!実は簡単に作れるがんもどきのレシピ
アメリカに来てから時々作ようになった日本食材、がんもどき。
がんもどきの材料であるお豆腐はアメリカでも身近な食材で、米系スーパーマーケットでも必ず売られています。材料的作りやすさもあって、いつからか作るようになりました。
揚げ物ですが、切って混ぜて揚げるだけと工程はシンプル。
材料もお豆腐があればなんとかなるので、時々で基本のレシピから具を省いたりアレンジをしたりと臨機応変に作ります。それでもちゃんと美味しくなる心強さがあるのが、がんもどき。
作った後の使い方も万能。そのまま食べるのはもちろん、大きく作ってお出汁と生姜を添えて主菜のようにいただく。これは友達に教わった食べ方です。
小さく作って副菜に。余ったら煮物やおでんに入れてもいい。それでも残ったら、もしくは多めに作って冷凍保存することもできます。
手作りがんもどきは美味しくて、作り方は簡単で、使い方にも困らない。大好きな手作り食材。
そして市販のものとは違う美味しさを、手作りすると楽しめるところも大好きです。
美味しい手作りがんもどきのレシピ/作り方
【材料】
豆腐 一丁(300g〜400g)
ひじき 大さじ1/2
にんじん 20g
長芋 30g
塩 小さじ1/4
揚げ油 適量
【作り方】
下準備
豆腐をしっかり水切りする。
ひじきを水に浸して戻しておく。
野菜の下拵え
にんじんを細めの千切りにする。
長芋の皮を剥きすりおろす。
ひじきの水気を切る。
豆腐をなめらかにする
水切りした豆腐を適当な大きさに切り、フードプロセッサー入れ撹拌する。塩を加えさらに撹拌し、なめらかにする。
具材を混ぜる
撹拌した豆腐をボウルに入れ、にんじん、長芋、ひじきを加えて混ぜる。味見して、必要であれば塩で味を整える。
手に分量外の油をつけ、具材と混ぜた豆腐を好みの大きさと形に形成する。
*生地の水分が多い場合は、形成する前に片栗粉を大さじ1〜3加えるといい(下記参照)。
タネを揚げる
油を摂氏160℃/華氏320°Fに熱する。形成したお豆腐を加え、ゆっくりと(5分強)揚げる。
淡い黄金色になったら取り出し、油を切る。器に盛って出来上がり。
動画で観る手作りがんもどきのレシピ/作り方
油にお豆腐の生地を入れるとき、スプーンでひっくり返すように入れるとやりやすいです。
美味しいがんもどきを作るTIPS、お豆腐と生地のこと
レシピのお豆腐1丁の重さについて
お豆腐の一丁には幅があり、日本なら一丁300g〜350g、アメリカでは約400gのお豆腐が多いです。
今回のがんもどきのレシピは、一丁300g〜400gの豆腐を想定しています。
100gの幅がありますが、レシピの塩の分量で問題ないはず。ですが一応、味見をして塩の加減を確認してください。
豆腐をしっかり水切りすること!
手作りがんもどきの失敗の原因はお豆腐の水分の多さによることが多いので、失敗なくがんもどきを作るにはお豆腐の水切りが一番大切です。
水分量が多いと形成する時や揚げる時の難易度が上がります。時には中がスカッとしたり、ねちょりとすることもある。水切りのやり方はいつもの方法でいいですが、十分に行ってください。
私は硬めの木綿豆腐を使い、沸騰したお湯にひとつまみの塩を入れて中火で5分煮ます。それを適当な大きさに切って布巾で包み、重しをして数時間水切りしています。
お豆腐の生地が柔らかすぎたら
もしなめらかにしたお豆腐の生地の水分が多かったら、片栗粉を大さじ1、最大大さじ3杯加えてださい。
もしくは形成せず、2本のスプーンを使って油に落とします。(がんもどきの生地をスプーンに乗せて、もう一つのスプーンで押し出すように油に入れる)形は円形にはなりませんが、味的には問題なしです。
よほど水切りが甘いかレシピ外の卵を加えないと起こらないと思いますが、もし油に落とした生地が広がってしまったら、それは水分が多すぎる状態。片栗粉を加えてください。
美味しいがんもどきを作るTIPS、作り方のこと
フードプロセッサーがなかったら
簡お豆腐がなめらかにするにはフードプロセッサーを使った方が楽で美味しくできるのでおすすめですが、お豆腐を手やおしゃもじでをつぶしたり、すり鉢で潰しながらなめらかにする方法でも美味しく作れます。
薄めの黄金色で油から取り出す
がんもどきは濃い色がつかないうちにあげたほうが美味しいのに、つい黄金色を目指してしまうクセがあります。
あげ時間が長くても味は変わりませんが、低温でじっくりと、けれど揚げすぎずに終えたほうがんもどきは美味しいです。
揚げる時間が長いと、がんもどきの外側が厚揚げの外側のようなしっかりした食感になります。煮てしまうとあまり気になりませんが、小さめのがんもどきを作るときは存在感が増すので、揚げすぎには気をつけて。
美味しいがんもどきを作るTIPS、具とアレンジ
長芋やひじきはなくてもいい
今回のレシピは今一番いいと思う、お豆腐の味がしっかりするがんもどきの作り方です。
レシピのように長芋を入れた方が食感が良くなり、ひじきが入った方が見慣れた姿になります。ですが味的には長芋とひじきは省いもいい。
どちらも日本外では手に入りづらいこともある食材なので、臨機応変でどうぞ。
(*冷凍保存では違いが出るので、冷凍保存を考えている方は下記参照)
お豆腐だけでもがんもどきは美味しい
がんもどきのレシピでよく使われるのが、長芋と卵と片栗粉。卵が入っていないレシピなのに、長芋さえ省いたら美味しくないのではと思われるかもしれません。
ですが長芋と卵(と片栗粉)が入らずとも、がんもどきは美味しく作れます。
長芋と卵は、がんもどきの食感を軽やかにするために加えられるもの。片栗粉はそのつなぎ。確かに入った方が食感が軽やかになります。
けれど絹ごし豆腐と木綿豆腐がそれぞれ美味しいように、お豆腐だけのがんもどきも美味しいです。特に揚げたてと煮て使うなら大差はなし。
お豆腐だけの方が、(お豆腐の水切りにもよりますが)水分が少ない分流れないので扱いやすいという利点もあります。
(*冷凍保存では違いが出るので、冷凍保存を考えている方は下記参照)
ふわふわ食感がお好みなら卵を追加
元々がんもどきは精進料理の「もどき」料理のひとつ(雁もどき)。そして自分の使い方と好みで卵はなしで作ります。
ですがふわふわがんもどきがお好みなら、レシピに1/2〜1個の卵と片栗粉大さじ2〜3入れてください。お豆腐の水切り加減にもよるので、卵1/2から加えるといいです。
お好みの具材を追加&アレンジ!
レシピは基本のがんもどき。ここに具材を追加すると楽しく美味しいです。
絹さややインゲンを彩りに。椎茸や干し椎茸、ごぼうや枝豆は定番具材。とうもろこしや銀杏や百合根は季節を感じる食材で、エビや干しエビ、そぼろもいい。
なめらかにしたお豆腐と千切りにしたにんじんとひじきを混ぜる時に、一緒に混ぜてください。もしまとまりが悪いようなら、片栗粉を大さじ1〜2追加してください。
手作りがんもどきを冷凍保存するときの美味しいTIPS
手作りがんもどきが残ったら冷凍保存
手作りがんもどきは冷凍保存できます。使うときは自然解凍して調理します。
レシピはお豆腐一丁なので一度で食べ切れるご家庭も多いと思いますが、多めに作って冷凍保存もおすすめです。
具材で変わる冷凍後の食感
揚げたてのがんもどき、冷めたがんもどき、冷凍後のがんもどき、それぞ食感が違います。
特に冷凍後の食感の変化は顕著。がんもどきの材料のお豆腐は冷凍すると食感が変わる食材、当然なのかもしれません。
冷凍前のがんもどきはしっかりお豆腐が詰まっているのに対して、聞こえが悪いですが、冷凍後のがんもどきはスカスカしています。
とはいえこの変化はマイナスなことではなく市販のがんもどきのような食感になるので、違和感はありません。
具材でスカスカさは変わる
冷凍してスカスカ感が一番増すのは、お豆腐のみのがんもどき。私は許容範囲ですが、気になる方はレシピの通り長芋を加えること推奨。
冷凍後もできるだけ硬さのあるしっかりした食感を残したいなら、長芋と一緒に片栗粉大さじ1を加えてください。
私は冷めたがんもどきも冷凍後のがんもどきも、長芋だけ入れた手作りがんもどきが一番好き。だからそんなレシピになっています。
アメリカのお豆腐は手作りがんもどきに適したお豆腐かも
最初にがんもどきを作った時の記事を見たら、Trader Joe’s(トレーダージョーズ)のOrganic Tofu (オーガニックトーフ)とOrganic Firm Tofu(オーガニック ファームトーフ)でがんもどきを作り、違いを比べていました(どちらでも美味しく作れます)。
アメリカのお豆腐は調理されることを前提しているようで、Firm Tofu(木綿豆腐)と書かれていなくてもSilken(シルキン)/ Soft(ソフト)=絹ごし と書かれていないお豆腐は基本木綿豆腐で硬さがあります。
Firm Tofu(木綿豆腐)の中に硬さの段階があるメーカーもあり、とっても硬いお豆腐もあります。
がんもどきを作る時に一番大切なのは水切りです。アメリカの硬いお豆腐は水分が少ないので、がんもどき作りに最適。(水切りが必要ないのでは?と思うお豆腐さえある)
アメリカのお豆腐でも美味しいがんもどきは作れます。もしかしたら日本よりも気軽にね!
日本でも海外でも美味しく作る手作りがんもどきのレシピ
手作りのがんもどきは美味しいです。特に作りたてにお醤油やだし醤油をかけて食べると最高です。
具をアレンジすれば楽しくて、時には季節感も出せます。
お豆腐を強く感じるのは手作りがんもどきならでは。市販のがんもどきでは味わえない美味しさです。一度ぜひ作ってみてね。
ごちそうさまでした。