バタバタとした時間が続くと、私の場合はてきめんに食生活に影響し、簡単に食べられるものや外食に頼る回数が一気に増えます。
ひと段落したときに我に帰って、食生活は精神的余裕とイコールだと毎回実感するけれど、なかなか扱いが上手になりません。
最近よく登場する伯母の場合、出かけるならそれ用の準備をあらかじめして出かけるので、家に帰ってからすぐにバランスの取れたごはんが並びます。
「食材は買ってきてすぐが一番美味しいんだから。古いものを冷凍したってだめなのよ。」と言っている通り、買ってきた食材の下処理もすぐするので、冷蔵庫や冷凍庫にも何かしらのストックがあります。だから忙しい時でも、使える時間でできることをしています。
そんな姿が間近にあるので、真似したいと思っています。
先日、その伯母がバタバタしている私を見透かしたかのように差し入れを持ってきてくれて、その中に牛丼がありました。
「圧力鍋で作ったんだけど、少し時間が長かったからお肉が細かくなっちゃったのよ」とのことでしたが、味しみしみの美味しい牛丼でした。
そして伯母の言葉に、時短ごはんのヒントがありました。
ある日のお夕飯は、伯母に教わったこと、時短レシピを実践したもの。
「そのまま食べるだけなじゃなくて、お豆腐とかと一緒に煮てごらん」と牛丼のアレンジを教わったので、牛丼を味付けのように使い、お豆腐、椎茸、ねぎを一緒に煮ました。
汁があまりなかったので少しのお水をお鍋に入れて、沸騰したら牛丼とお豆腐と野菜を入れて、弱めの火でくつくつ煮る。味が薄かったら、お醤油(やお砂糖)を足して調節します。とはいえ牛丼は味が濃いから、多分そこまで調節する必要はないと思います。
私、アレンジが意外と得意です。
二週間の隔離中に家族が「欲しいものはある?」と聞いてくれたけれど、お菓子はしっかり持ってきていたし、お塩意外に特に思いうかばないのはあるものでなんとかできちゃうから。
そんな私ですが、牛丼は多めに作って冷凍しておいても、そのまま食べることばかり。味付けの元としてつかって、すき煮のようにお豆腐と一緒に煮るなんて考えたこともありませんでした。
こうやって煮ればボリュームを出せ、満足感が増える。
お豆腐や野菜も一緒に取れるので、栄養バランスもよくなる。
今回は牛丼アレンジのアイディアからやる気が出て副菜まで作りましたが、これとご飯だで完成したっていいおかず。
ご飯が炊けてなければ、おうどんの上にお汁ごとかけたり、一緒に煮てもいいですよね。
牛丼をこんなふうに具兼味付けのもととして使うなんて、いいアイディアをもらいました。
そういえば、伯母にお豆腐にあまり味が滲みなかったんだけどとLINEをしたら、冷えると味がしみるから時間を味方につけたらどうですかと返信がありました。
ということは、その前の食事のときに用意して調理しておけば、帰ってきたらすぐに食べれる。しかも美味しくなったやつが。
食生活が乱れるのは、帰ってからの手間が面倒臭いから。
でも道筋があれば、例えば今日はこれを食べようと思っているものがあると、私の場合はきちんとしたごはんになる傾向があるので、この方法は使えるなと思いました。
気持ちで左右される私の食生活。
そこを一歩進化できたら、また違う景色がみえるはず。
のんびりしているので無理をする気はないけれど笑、少しずつ少しずつ、アレンジや余裕のない時のごはんも上手に作れるやりくりができるようになりたい。
いい気付きと学びとなった牛丼でした。
ありがとう。
ごちそうさまでした。
今日の献立
ごはん
たまねぎとはくさいと栃尾あげのお味噌汁
牛肉とお豆腐と野菜煮
トマト
かぶの煮物
そんな伯母の最近一番のお気に入りは、ピアニスト Martha Argerich(マルタ アルゲリッチ)さんと、彼女がピアノを弾くこの動画。
(右の女性がマルタ・アルゲリッチさん)
伯母は家のスピーカーに携帯をつなげ、この動画を毎日流しているそうです。(あぁ、だからLINEの返信がないんだと思ったのは、私笑。)
この動画は画面左の男性チェリスト ミッシャ・マイスキーさんの独奏からはじまりますが、伯母のお気に入りはマルタさんなので、私にこの動画を教えてくれた時は冒頭のチェロを飛ばしていました。
逆に、これが冒頭に流れる無伴奏チェロ組曲 第一番が好きな母になるとその部分ばかり繰り返し流しているので、なかなかピアノに辿り着きません。
私はチェロの音が好きだし無伴奏チェロ組曲 第一番は思い入れのある曲。そしてピアノも好きなので、伯母のおすすめのマルタさんの演奏も聞きたい。
けれど結局、未だ全てを通して聞けていません。
全てを聞くのが先か、次のおすすめを教わるのが先か。さて。