レモンやゆずや橙がいくつもあるなら、自家製ポン酢!

「橙」

 

この漢字を見ると、私は灯りの燈(とう)と間違えて読みそうになりますが、正しい読み方は「だいだい」。

 

いつのまにか「オレンジ色」と言うことが増えたけれど、懐かしい色鉛筆にあった色の名前は「だいだい色」でしたよね。その「だいだい」の語源の果実の名前です。

 

この色がだいだい色なんですね。

 

みかんよりもまんまるで、皮も硬そうな見た目。みかんともオレンジとも違うこの果実が、橙です。

 

 

元々はインド・ヒマラヤ原産で、仏教と同じように中国経由で日本に渡来。そのうちヨーロッパへも伝わり、英名はBitter Orange(ビターオレンジ)だそう。北欧では、クリスマスに飲む温めたワイン「クロッグ」に使われる果物になっているそうです。

 

酸味と苦味が強いので生食には適さず、マーマーレードや調味料として使われます。そのせいなのか、日本のスーパーマーケットでも、あまりみかけません。

 

けれど実はとても身近な食材で、お正月に飾る鏡餅の上に乗せる柑橘の果物。今は簡略化してみかんを乗せるご家庭も多いですが、本来はみかんではなく橙を飾るものでした。

 

 

 

今はあまり見かけない、貴重なだいだい。先日、真鶴へ行く機会がありまして、その時に伯母が購入。お裾分けをもらいました。

 

みかんよりもレモンやグレープフルーツに近い柑橘系の苦味が漂う香りと、美味しいとはいえない酸味が強い果汁。聞いていた通り生食には向かない味だったので、レモンのように使っています。

 

 

 

 

ある日は、橙を使ってポン酢を作りました。

 

LAのお友達の家ではポン酢は自家製で、ご主人が「毎回簡単に作っている」そうです。そう教えてもらって、以前いただいたゆずを使ってゆずぽんを作ったことがありますが、今回は橙を使った、だいだいぽんでした。

 

だいだいの絞り汁。色はオレンジじゃないですね。

 

お友達に教えてもらった作り方は、同量の醤油、みりん、米酢を鍋に入れて火にかけて一煮立ちさせる。昆布をいれた耐熱容器に移し、冷めたところへ好きな柑橘系の果汁を加える。という、シンプルなもの。

 

 

なんですが、今回はみりんと昆布がなかったので、アレンジ版。

 

同量の絞った橙の果汁と醤油を混ぜたところに、鰹節をふたつまみ入れました。

 

 

煮立たせもせず。米酢も使わず。甘みを加えず。(甘みは万人受けする味だと思いますが、我が家では鰹節の味と橙の酸味で美味しかったので加えませんでした。)

 

でも、ちゃんとポン酢。柑橘系の香りがただ良い、味も美味しい。作った時は尖りがありますが、時間が経つごとに味も馴染むから使いながら味の変化も楽しむつもりです。

 

 

 

アメリカでは、レモンでポン酢がおすすめ。お友達からお庭でなったものをいただくことや、一袋で買ったレモンの残りを持て余した時などに作っておくと、日々便利に使えます。

 

ゆずももちろん、美味しいです!

 

 

身近にある柑橘果汁で、ポン酢。ぜひ。

 

 

ごちそうさまでした。

 

 

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