残った梅干しの赤ジソ活用も。意外と簡単に作れる自家製しば漬け
夏のこの時期になると作りたくなるお漬物があります。
ナスときゅうりが赤く染まったお漬物、しば漬けです。
しば漬けはナスやきゅうりを赤ジソと一緒に塩で漬けたもので、もともとは京都の伝統的なお漬物。すぐきや千枚漬けとともに京都の三大漬物のひとつと言われています。
本来のしば漬けは乳酸発酵されており、「生しば漬け」と呼ばれます。
そして現在多く流通しているのは、塩を多めに使い短期間で漬けた「しば漬け」。
乳酸発酵させた生しば漬けも美味しいけれど、私がいつも作るのは後者のお塩多めでつけたしば漬けです。
乳酸発酵っせる手間がないので簡単に作れて、初めて作った時から美味しくできた記憶があります。
それから機会と材料があれば作っている、お気に入りのお漬物です。
残った梅干しの赤ジソを活用して作るしば漬け
私的しば漬けのいいところは、梅干し作りで残った赤ジソや梅酢を活用できるところ。
私は梅干しを漬けませんが伯母は毎年漬けていて、赤ジソが入った梅をいつも持たせてくれます。
そんな梅干しに入っていた赤ジソを活用して作るしば漬けがお気に入り!
しそ、きゅうり、ナス、みょうが。どれも夏が旬の食材。今年もそろそろしば漬け作りの時期がやってきました。
しば漬けの作り方を簡単に
作り方は、白ごはん.comさんのとってもわかりやすく、丁寧に書かれたレシピを参考にしています。→柴漬け(しば漬け)のレシピ/作り方←
① 斜め切りにしたきゅうり、細切りにしたナス、刻んだみょうがと生姜にお塩をまぶし、重石をして下漬けする。
② 半日ぐらいして水が上がってきたら水を捨る。
③ 塩で揉んだ赤シソとみりんと酢、または梅酢と和える。
梅干し作りで残った赤ジソを使う場合は、このタイミングで刻んだ赤ジソを加えます。梅酢があれば一緒に、なければお酢を少々入れてもいいでしょう。量は適当で大丈夫。
④ 再度重石をして本漬けし、2日ぐらい置いたらできあがり。
しば漬けを赤く染める3通りの方法
参考にしたサイト白ごはん.comさんのレシピでは、赤さをつけるための方法が2つ紹介されています。
ひとつは生の赤ジソを使った方法。
もうひとつは梅干しを作った際に出る梅酢を使った方法です。
梅酢の場合は、梅干しを作る際にどれだけ赤ジソを入れたか、梅酢の色と量で赤さが仕上がりの色が変わります。色が薄く仕上がりそうな時は、手に入れば、生の赤ジソを数枚入れてもいいです。
梅干し作りので残った赤ジソで作るのは、私流。こちらは残り物ですがシソの赤色がまだまだ強いので、はっきりした色合いになることが多いです。
赤ジソ、シソ、梅酢を組み合わせて
私は家にあるものでしば漬けを作ることが多いので(ミョウガが実ったタイミングで作ります)、梅干しの残った赤ジソを使うようになりました。
何度も作って思うのは、赤ジソ、梅酢、シソ、時にお酢を使って、臨機応変に作っても美味しくできるということ。
しば漬けを赤色にするためには赤ジソか、赤い梅酢を使います。
酸味のためには梅酢かお酢。
味的に必須なのは、シソか赤ジソ(と茗荷と生姜。)
あるものと手に入るもので、バランスを考えて組み合わせます。
以前赤くない梅酢が手元にあり、お友達にひと枝の赤ジソをいただいたことがありました。その時は赤くない梅酢と赤シソでしば漬けを作りました。
こんなふうにアレンジしても、美味しいしば漬けはできます。
赤ジソなしのしば漬けも美味しい
しば漬けは赤いけれど、赤くしなくてもいいんです!
私は赤ジソや梅酢がない時は普通のシソを使ってしば漬けを作ります。赤いしば漬けではないけれど、味はそのまま。美味しくできますよ。
赤ジソよりも圧倒的に身近なシソでいいなら、少しハードルが下がる気がしませんか?
実際、赤くないしば漬けもあるんです。
ミョウガなしも、あり。
そしてアメリカ問題、みょうが!
正直しば漬けにはミョウガを入れた方が美味しいですが、アメリカ事情を考えたら省くのもありだと思います。
ミョウガを省いても美味しいです。そんな時は赤ジソではなくともシソは入れましょう!
ちょっと気になっている「新物」のしば漬け
しば漬けは前述の通り京都のお漬物。お漬物が好きで京都によく行く友達が、以前しば漬けにも「新物」があると話していました。
その時期が始まっているようです。
こちらも新物で、乳酸発酵した本しば漬け。
どちらのページにもしば漬けの作り方が書かれていますが、シンプル。
原材料もナスと赤ジソと塩のみ。意外にも?きゅうりは入っていませんでした。ということは、きゅうりなしもありですね。
新物のしば漬けは食べてみた!
梅干しの残ったシソを使って。今の時期に作りたい自家製しば漬け
手抜きごはんだって、しば漬けがあれば大満足ごはんになるぐらい美味しい自家製しば漬け。
添加物はなし、
アメリカでも手に入るぐらいの身近な材料で作れる。
時間は少〜しかかるけれど、工程はごく簡単。
梅干し作りで残った赤ジソの活用法としても、ちょうどいい。
みょうががなる頃、そして夏野菜のナスときゅうりが美味しいうちに作りたい日本の味です。
ごちそうさまでした。