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【レシピ】ベトナム風ビーフシチューBò Kho、八角香る本格味

八角香るベトナム料理、ベトナムビーフシチューBò Khoのレシピ

ベトナムビーフシチュー Bò Kho(ボーコー)

今回のレシピは、ベトナムのビーフシチューと呼ばれる「Bò Kho(ボーコー)」。ふわっと香る八角が美味しいベトナム料理です。

ごはんに、パンに、もしくは麺と合わせても美味しい、ベトナム版ビーフシチューです。

一口で虜になったベトナムビーフシチュー

私が住むアメリカ ロサンゼルス郊外には、世界最大級のベトナム街「Little Saigon(リトル サイゴン)があり、ベトナム料理レストランも多いため、身近な存在です。

リトルサイゴンにあるベトナムレストランで出会ったのが、今回レシピにしたベトナム料理のビーフシーチュー、Bò Kho(ボーコー)でした。

料理名Bò Kho(ボーコー)は、ベトナム語で牛肉の煮込みという意味(Bò=牛肉、Kho=煮込み)。それゆえベトナム版ビーフシチューと言われます。

お馴染みの洋風ビーフシチューを一捻りしてアレンジしたような味は、旅に出たくなるエスニックさと同時に、ごはんに合わせたくなる親しみやすさもあって。

その美味しさに、一口で虜になりました。

お家で楽しむ本格ベトナム料理 Bò Kho

そんな大好きなベトナム料理のビーフシチューを家でも楽しむためのレシピが、今回のBò Kho(ボーコー)のレシピです。

ハーブやスパイスでしっかり味付けた牛肉を、トマトベースのスープで煮込みます。一緒に加えるにんじんは、たっぷりと!

お家でとびきり美味しいベトナム風シチューが食べれるレシピです。美味しいですよ!

本格ベトナム料理!Bò Kho(ボーコー)のレシピと作り方

recipe

【材料】(4人分)


煮込み用の牛肉 700g
レモングラス 2本

肉の下味
Aナンプラー 大さじ2
A 砂糖 小さじ1 1/2
A 五香粉 小さじ1/2
A 塩 ひとつまみ

玉ねぎ 1個
ニンニク 3片
生姜 1かけ(約15g)
にんじん 300g
油 大さじ1
トマト缶 1缶
パプリカパウダー 小さじ1
塩 小さじ1/4
八角 1ケ
ローリエ 1枚

水 500ml

パクチー 20g
紫玉ねぎ 1/8個(あれば)

【作り方】


1. 牛肉とレモングラスを切る

牛肉700gは4センチ角に切る(カレー用や煮込み用の切ってある牛肉でもいい)。

レモングラス2本は、根本側20cmほどを使用する。10cmの長さに切り、麺棒などで叩く。(他のタイプのレモングラスはTIPS参照)

2. 牛肉に下味をつける

ボウルに切った牛肉とレモングラス、ナンプラー大さじ2、砂糖小さじ1と1/2、五香粉小さじ1/2、塩ひとつまみを加えて、全体をよく混ぜる。

1時間、できれば一晩冷蔵庫に置いて、下味をつける。

3. ビーフシチューの具材を切る

玉ねぎ1個は薄切りに、ニンニク3片と生姜1かけ(約15g)はみじん切りにする。にんじん300gは5cmの長さに切り、太さに応じてさらに2〜4等分にする。

4. 牛肉を焼く

強火で熱した鍋に、油大さじ1を加える。

下味をつけた牛肉を入れ、焼き目をつけるように焼く。この後煮込むので焼き色がつけばいい。取り出して避けておく。必要に応じて数回に分けて行う。

牛肉にした味をつける際にしようしたレモングラスは、この後に使うので避けておく。

5. 香味野菜を炒める

火を中火に弱めて、必要であれば分量外の油大さじ1/2を加え、切った玉ねぎ、ニンニク、生姜を加えて炒める。鍋底をこそげるようにかき混ぜる。

6. トマトと調味料を加えて煮る

玉ねぎが透き通ってきたら、トマト缶1缶、パプリカパウダー小さじ1、塩小さじ1/4、八角1ケ、ローリエ1枚、避けておいたレモングラスを加える。トマトを潰す。

沸騰したら、時々かき混ぜながら、蓋をして10分煮る。(蓋をしなくてもいいが、飛び散りやすいので注意)

7. 牛肉を戻して煮る

10分経過したら、避けておいた牛肉を鍋に戻して、全体をかき混ぜる。水500mlを加え、騰したら弱火にして1時間煮る。

8. にんじんを加えてさらに煮る

1時間経過したら、切っておいたにんじんを加え、さらに40分~1時間、時々かき混ぜながら牛肉とにんじんが柔らかくなるまで煮る。

 にんじんを後から入れるのは、形を残すため。

9. 最後に乗せるパクチーなどを刻む9

パクチーと紫玉ねぎを乗せる場合は、出来上がる10分前になったら、パクチー20gをざく切りにする。

紫たまねぎ1/8個は薄切りにして、必要であれば水にさらす。使うときは水気をよく切ってから使う。

タイバジルがあったので、添えてみました。

10. ビーフシチューの味を整える

40~1時間たって牛肉とにんじんが柔らかくなったら、味見をして分量外の塩で味を整える。レモングラス、八角を取り出す。

11. ベトナムビーフシチューを仕上げる

器にベトナム風ビーフシチューを盛り、刻んだパクチーと紫玉ねぎを乗せて出来上がり。

動画で観るベトナム風ビーフシチューのレシピと作り方

coming soon….

ベトナム料理に八角必須!ベトナムのビーフシチューの美味しいTIPS

Bò Kho(ボーコー)に適した牛肉とは

ベトナムビーフシチューBò Kho(ボーコー)に使う牛肉は、煮込みに適した部位であればどの部位でも美味しく作れます。シチューやカレー用などすでに切ってあるものでも、もちろん大丈夫。

部位でいうと肩バラ/Brisket、肩肉/Chuck、スネ肉/Shank、外もも肉/Bottom Round、頬肉/Cheekなどがおすすめです。

パプリカパウダーについて


パプリカパウダーはあったほうがもちろん美味しく、ベトナム料理のビーフシチューBò Kho(ボーコー)らしく赤色になります。

ですがもし手元になかったら、、、省いてもいいです。

五香粉と八角はマスト!

ベトナムビーフシチューBò Kho(ボーコー)の味の決め手は、なんといっても八角です。八角レシピと言ってもいいぐらい、八角は必須。

そしてシナモン、スターアニス、クローブ、花椒、フェンネルの5つのスパイスを混ぜた五香粉は、料理に深みと香りを加えてくれます。あったほうが美味しいです!

日本で八角と五香粉を購入する


日本で八角と五香粉は、楽天はもちろん、普通のスーパーマーケットにも意外とあります。カルディにもありますよ!


アメリカで八角と五香粉を購入する

八角はStar Anise(スターアニス)、五香粉はFive Spice Seasoning(ファイブ スパイス シーゾニング)やChinese Five Spice(チャイニーズ ファイブ スパイス)。

中華系や東南アジア系スーパーマーケットはもちろんですが、米系スーパーマーケットのスパイスコーナーにも置いてあります。

ベトナムビーフシチューに欠かせないレモングラスについて

レモングラスについて


レモングラスは生と乾燥/粉では香りが違うので、生のものを購入して冷凍保存がおすすめです。

レシピの中で使用しているレモングラスは、茎のタイプのもの。アメリカであればアジア系スーパーマーケットや、米系スーパーマーケットでも購入できます。

日本でも楽天などをはじめ、アジア食品を扱っているお店で見かけます。アメ横地下街にももちろんありました(→東京でアジア食材が欲しいなら、アメ横地下食品街へ)。

新たに購入するようであれば、乾燥タイプよりも、生のレモングラスがおすすめです。

茎タイプのレモングラスは下部のみ使う

茎タイプのレモングラスは、根本側15cm〜20cmを調理に使います。

それより上は、香りが軽いため捨ててしまう方も多い部分(私はスープの香り付けに使ったり、根元を使う時に一緒に入れてしまいますが)。

そのためレシピでも、根本側から20cmとしました。

昨年お友達に株分けしていただいたレモングラスがあります。育てていると葉が中心になるので、葉っぱも上に乗せました。

乾燥タイプのレモングラスを使うなら

乾燥タイプのレモングラスは、生のレモングラスのような爽やかさは控えめなので、本当は生のレモングラスがおすすめです。

ですが乾燥タイプや粉末タイプのレモングラスもレモングラスはレモングラス。粉であれば、レモングラス1本につき小さじ1が目安。グラムでいえば5gが目安です。

ただ製品によって香りがまちまちなので、まずは半量から始めたほうがいいようです。

今回のベトナムビーフシチューのレシピに使う場合は、粉小さじ1/2、乾燥タイプ3gを加えて様子を見てください。

参考→Simply recipes; Know Your Herbs: Lemongrass
  →The Spicery; Lemongrass stalks

家庭で楽しむベトナム料理、ベトナム風ビーフシチューのレシピ

ベトナムのビーフシチュー Bò Kho(ボーコー)のレシピは、八角や五香粉、レモングラスといったスパイスやハーブが溶け合って、いつもとはひと味違った美味しさを食卓に届けてくれます。

温かいごはんや、ベトナムらしくフランスパンと一緒に楽しんだり、さらには麺と一緒に。

寒い日や雨の日に、コトコト煮込んだビーフシチューは格別です!ぜひ試してみてくださいね。

ごちそうさまでした。

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