古代小麦 スペルト小麦の穀粒は、食感が美味しい
先日、パントリーを整理していたら、スペルト小麦の穀粒が出てきました。
カフェサラダによく入っているこちら。もっちりポツポツとした食感が好きで買ったのに、すっかり忘れていました。
このままにしておくとまた忘れそうだから、早々食べてしまいたい。
その時どう使うか浮かんでなかったけれど、とりあえず食べれる状態に。下準備として、全部茹でて、すぐに食べ切らないであろう分は冷凍保存にしました。
スペルト小麦と普通の小麦の違いは、低アレルギー
アメリカはもちろん、各国で増えているグルテンアレルギー。
度重なる小麦の品種改良により、小麦に含まれるタンパク質のグルテンの構造が変化。その結果小麦アレルギーを引き起こす毒性が増した現在の小麦粉となり、アメリカはもちろん、各国でグルテン過敏症/不耐症、セリアック病などの小麦粉アレルギー疾患が増加しています。
私が愛読しているエリカ・アンギャルさんの本の中にも、小麦粉には中毒性がある。グルテンは過剰に摂取すると、小腸の炎症を引き起こすことがある。小麦は多くのアレルギーの原因となる。と書かれていました。
日本に長期滞在した今回、グルテンフリー食材や製品が日本でも増えていることに気がつきました。
アメリカで起きた病気は、アメリカの大お得意さんである日本でも少し後に起きると言われています。だからグルテンフリー食品の増加は当然と思えたところが悲しいですが、これから日本でもアメリカ同様グルテンアレルギーの人が増えていくのでしょう。
そんな普通の小麦とは違い、スペルト小麦はアレルゲンが少ない小麦として知られています。
スペルト小麦は紀元前5000年頃から栽培されていたという古代小麦の一つで、ヨーロッパの一部地域では、青銅器時代から中世の間主食として食されていました。
今作られている小麦の原種で、改良がほとんど行われていないためグルテンがが少なく、小麦アレルギーを発症しにくいと言われています。(ゼロではありません)
それもあり、昨今では健康食材として広く認知されています。
追記 スペルト小麦とファッロの違い
アメリカに来てスペルト小麦と出会いました。初めてレストランで食べた時その食感に惚れて、ネット検索した覚えがあります。
そのとき得た答えは、スペルと小麦のイタリア語名は、Farro(ファッロ)。ドイツ語名がDinkel(ディンケル)と呼ぶということ。
けれどここで知りました。
ドイツ語名のディンケルはスペル小麦のことを指すけれど、ファッロはスペルト小麦とイコールではないと!
Farroは、スペルト小麦、エンマー小麦 (emmer)、アイコーン小麦 (einkorn) の古代小麦3種類を指す総称だそうです(参考→wikipedia)。
同リンク先には、「ファッロ」の呼称がまちまちであるということも書かれていました。ある地域ではエンマー小麦をファッロと呼んだり、私の今までの認識と同じ、英語のスペルト小麦に使う例。また、サラダなどに入っている食べれる状態のものをファッロと呼ぶ人もいるそうです。
スペルト小麦は、穀粒と小麦粉の2種類
現在、一般的に流通しているスペルト小麦の形状は2種類あります。
ひとつめは、今回茹でた穀粒。
サラダやスープへ入っていることが多く、リゾットに入れるお米のようにスープと具材を入れて煮るレシピも見かけます。
(スペルト小麦より、ファッロと書かれたものの方がよく見かけます。)
もうひとつは小麦粉(→初めてのスペルト小麦粉、私の失敗と使い方のヒント)。
普通の小麦粉に比べて穀物っぽい味がするので、量をたくさん使うものだと出来上がりによってその味が邪魔になることがあります。反対に穀物っぽい味が生きるものに使うと、美味しいです。(グラハムクラッカーも美味しかったです。逆にピーチタルトとパウンドケーキは、いまいちだった記憶があります。)
数年前、蕁麻疹が止まらなかったかったことがあり、少し気にして家にある小麦をスペルト小麦に変えていた時期があります。
普通の小麦粉と吸水率が違うので小麦粉(All purpose flour(オール パーパスフラワー)のレシピそのままでは使えませんが、いつも目分量で作っているものには問題なく使えました。
例えば、天ぷらなどの衣。少量なので、味も気になりません。
そして最近みかけるもうひとつ。
スペルト小麦を含むファッロを茹でた、すぐに食べれるもの。冷蔵庫、冷凍、どちらもあるようです。
スペルト小麦(穀粒)の茹で方
スペルト小麦(穀粒)の茹で方
お鍋にスペルト小麦とひたひたの水を入れる。塩を少し入れる。沸騰するまでは強火で、それ以降は弱火で煮る。(20分ぐらい)。
食べてみて、ちょうどいい硬さになったらザルにあけて、出来上がり。
実は私、スペルト小麦を茹でるのが苦手です笑。
レシピによってはお湯から上げるタイミングが「アルデンテ」でと書かれているものがあるんですが、スペルト小麦は茹でても歯応えがあるので、そのアルデンテがわからず・・・。食べてみて、ついもう少し茹でるかな?と思ってしまうんです。
今回の茹であがりも満点ではありませんでした。
穀粒のはじけている白い部分がわかるでしょうか。これ、茹ですぎて穀粒が弾けた後。本当は弾ける前にあげるのが正解だそうです。
(でも最近は、少しぐらい弾けてもいいか、逆にいい目安ぐらいに思って、あまり気にしていません笑)
スペルト小麦が買える場所、アメリカ ・ 日本
アメリカ
アメリカではスペルト小麦は広く認知されているので、穀粒も小麦粉も米系スーパーマーケットで購入できます。特にオーガニック食材が多く扱われているお店、Whole Foods(ホールフーズ)などには絶対。
また、Sprouts(スプラウツ)でも置いていありました。
スペルト粉は、下3つのブランドをよく見かけます。
Trader Joe’s(トレーダージョーズ)には、お米が置いてあるコーナーにファッロがおいてあります。小さめなで使いやすい量なのが、ちょうどいいです。
日本
日本にもあったねと思った記憶があるけれど、どこだったか、、、。紀ノ国屋だったかな?
このページがみつかったので、富澤商店かもしれません。
このページの中に「ごはんに混ぜてたいてみてください。もち米のようでおいしいですよ。」とありました。試してみよう!
スペルト小麦のもちぷちが美味しんです
スペルト小麦の穀粒は、カフェやレストラン、出来合いごはんのメニューでもよく見かけます。スペルト小麦入っているからと頼んだり買ったりすることもあるぐらい好き。
アレルギーのことは別にしても、スペルト小麦の穀粒はナッツとはまた違った食感。「もちぷち」食感が美味しいんです。
久々に茹でたので、いつもとは違う使い方をしたいと思いつつ、結局サラダに入れています。
明日はそんなスペルト小麦のサラダの話。
そちらもぜひお楽しみに!
参照
最近、iPadを新調しためがね。
iPhoneにもある端末が勝手にカメラロールの中から写真を選び、ホーム画面に表示してくれるウィジェット機能がお気に召さず、文句を言っていました。というのも、iPadがめがねの姉妹の写真を、めがねと誤認して表示していたから。しかも割と頻繁に。
表示の選択もできるようですが、iPhoneよりもiPadのデフォルトの方が見やすい位置に表示されているので、iPadのほうが目につくよう。iPadを見ながら、「もう、私じゃないのに〜」と文句を言っていました。
そんなめがね、今日急に「このFor you機能いいよね。こうしなくちゃ過去の写真見ないもの」と180度違うコメントをしていました。
懐かしの写真が表示されるからついついみちゃうそうで、iPadを開ける楽しみになっているようです。(だから、最近過去の写真をコメントなしで送ってくるんだなぁ、、、。痩せろという無言メッセージかと思っていました笑。)
私はそのウィジェット機能をあまり見ていません。でも確かに、過去の写真はきっかけがないと見ないもの。過去の写真がいきるいい機能なんだと、めがねの一言で気がつきました。
私もたまには見てみようと思ってみてみたら、妹しろとのツーショット。しかも同じ髪型、お互いめがねをしているせいか、よく似てる一枚でした。
過去写真を気が見返せるウィジェット、なかなかいいそうです。