アムステルダムで一番行ってよかった場所はパン屋さん!
先日、オランダ アムステルダムを訪れました。短い日数、時差ぼけという魔物を飼い慣らしながら、楽しいアムステルダムでの時間を過ごしました。
オランダ アムステルダムで訪れてよかった場所は美術館(→アムステルダムで絶対訪れたい美術館2つ+α)やリーカーの風車(→アムステルダムで風車を見る!リーカーの風車)、コンセルトヘボウ(→アムステルダム旅行 コンセルトヘボウで音楽鑑賞)とありますが、パン屋さんもその一つでした。
美味しいパン屋さんだったし、居心地も、店員の方も親切で良い場所だったので、もちろんアムステルダムのパン屋さんとしてオススメできますが、行ってよかった!と強く思っているのはアムステルダムに住む人たちの日常を垣間見ることができたのが大きい。
現地の人の日常に溶け込むのが旅の醍醐味。そんな時間がこのパン屋さんにはありました。
旅の目的、アムステルダムの空気と記憶とパン屋さん
旅行に出かける時、人それぞれ目的や求めるものが違います。海外でも日本食が食べたくなる人と、そうでない人がいるように、皆それぞれ。
私たちの母は「飛行機に乗りたい」「その地に立てればいい」と言う人(それでも要望はあるんだけれど)。
妹しろはなんでしょう。旅しすぎて日常化しているけれど、旅する行為自体が目的にようにも見える。本人に聞いてみたら、違う文化と食べ物、雰囲気に触れることだそうです。
私は現地で食べるごはんと五感の刺激をめいいっぱい浴びること。
こう、それぞれ旅の目的は違うのに、現地の人と触れ合った時のことや現地の方の日常を垣間見たことが思い出話によく登場するので、その国に住む人たちの空気を共有することも、私たちが旅に求めるものなのかもしれません。
オランダ アムステルダムで、現地の方を一番身近に感じたのが、このパン屋さんでした。
現地の人の生活を垣間見れる場所、パン屋さん
人の出入りがありながら、忙しすぎないゆるっとした居心地の良い時間が流れていたパン屋さんには、現地の方の生活がありました。
パンを自分のお店に卸したいと言いに来た女性。
一緒に朝ごはんを食べて語り合う2人。
お店をしている方でしょうか?パンがたくさん詰まったポリ袋のような大きな袋を肩にかけ帰っていく年配の方。
パンの焼き上がりを待ているお客さんと、パンを作っている方の和気藹々としたおしゃべり。
店員さんが焼きたてフラッドブレッドをバッドの上で切った後、常連風のお客さんにどの部位がいいか聞いていたり。
アムステルダムに住む誰かの日常にあるパン屋さんでした。
私たちはたった3日間アムステルダムにいるだけの旅行者だったけれど、このパン屋さんではアムステルダムで暮らす方たちの日常に入り込んだような感覚がありました。
旅行中、カフェやレストランで食事をして、観光名所に立ち寄り、お店で買い物もします。アムステルダムではトラムもメトロや交通機関も利用しました。
だけれどこのパン屋さんでの時間が一番現地の方の生活に触れられた、空気を感じられた場所でした。
オランダの主食を販売するパン屋さん(オランダはお芋もよく食べます)で、私たちも腰を落ち着けて周りを見ることができるタイミング。
イートインスペースは少ないながら、カフェやレストランのようにぎゅっと席数を設けられてもいないので、周りをゆるっと見ていられるちょうどいい距離だったようです。
このパン屋さんで感じた空気を今も思い出します。
アムステルダムのパン屋さん Rise Bakery(ライズベーカリー)
初日に見かけた素敵なパン屋さんが印象に残っていたし、小麦を挽く風車がシンボルのオランダ。お隣はデニッシュで有名なデンマーク(ガイドブックは大抵デンマークとひとくくり)。
パン屋さんに行かなくちゃ!と単純な私は思い立ち、滞在3日目の朝訪れたのがRise Bakery (ライズベーカリー)でした。
アムステルダムのパン屋さんRise Bakeryでいただいたのは、クロワッサン、チョコレートクロワッサン、キッシュ、そしてチョコがかかったヘーゼルナッツクリームが入ったウィールでした。
クロワッサンとチョコレートクロワッサン
クロワッサンとチョコレートクロワッサンはどちらもちゃんと美味しかったです。
チョコレートクロワッサンはチョコレートが少ないタイプ。私はクロワッサンが主役になり、チョコレートのアクセントが加わるこのバランスが好き。だけれどクロワッサンとチョコレートクロワッサンを比べたら、クロワッサンの方が美味しく感じました。
キッシュ
キッシュは面白くて、キッシュロレーヌ的なものとは別物。キッシュブレッドと呼びたいパンでした。
下の部分(周り)がパンになっていて、中に卵液がたっぷり。こう聞くとスーパーのお惣菜パン的ですが、そこはヨーロッパのパン屋さん。しっかりとても美味しかったです。
パイがパンになることで油分も控えめになるし、食べやすかったのも好み!上にはチーズを乗せて焼いてあるのでチーズの美味しい香りもしました。
下手なキッシュよりも美味しい。近くにあったら買いに行くであろうキッシュパンでした。
ウィール
ウィールは私たちの前に並んでいた方が頼んでいて、他にも食べている方がいたので選んでみました。
味はヘーゼルナッツ、ピーナッツバターとパッションフルーツで迷い、店員さんにおすすめを聞いてヘーゼルナッツを選択。正直アメリカに住んでいるとヘーゼルナッツってそんなに美味しい?と思うけれど、中に入っていたヘーゼルナッツクリームがとっても美味しかったです!
ヘーゼルナッツというとヌテラを思い浮かべますが、チョコレートが入っていないのか白っぽいクリームで、ヘーゼルナッツの味がイキイキしていました。甘さもそこまで強くなく美味。このヘーゼルナッツクリームはまた食べたい!と願う味。
外側の硬いパイ生地もこれまた良い。
正直、チョコレートクロワッサンよりもクロワッサン、クロワッサンよりもウィールがおすすめ。キッシュは私たちは家族がかなり好きでしたが、お惣菜パンが好きな方におすすめ。特にパンを作る方は一度食べて欲しい(それで作って欲しい笑)。
ココアも美味しかった!
そしてココアとカカオバターを発明したファン ボーテンがオランダ人だと聞いたので、オランダでココアを飲もう!といつも頼まないココアを頼んでみたら、これが美味しかったんです。
以前オランダ土産で我が家へ来たインスタントココアをイメージしていたので甘いだろうと思っていたら、そこまで甘くなくちょうどいい甘さ。優しいこっくりした味が美味しかった。
(ウィールも甘さ控えめだったし、チョコレートクロワッサンはチョコレート少なめだったし。このお店が?それともいオランダが?甘さはそこまで強くないのかな?)
たまたま訪れたパン屋さん。記憶に残る味との出会いがありました。旅は一期一会というけれど、また訪れることができたらいいなと願っています。
心地いい時間と現地の空気を感じる朝ベーカリーおすすめです
こちらでは旅Vlog用にごはんを食べながら動画を撮っていたんですが、美味しいだなんだ言いながら、無言の時間がありました。その後決まってカフェの中の情景について話していました。
短期間の旅行は、意外と忙しない。今回のアムステルダム旅行は3泊だったので、行きたいところや観たいものが色々あって動き回る旅でした。
思い返すと現地の人の日常を感じ、誰かをぼーっと眺めていられることはそうそうなかった記憶。
オランダアムステルダムの現地の人の日常の場所パン屋さんであり、私たちが一息つけ、誰かを眺めることができるタイミングが重なったこの時。
Rise Bakery(ライズベーカリー)での時間は記憶に残るものとなりました。
朝ベーカリー、よかったですよ!
ごちそうさまでした。