ある日のおやつ時間は午前中。
テレビを眺めながら、ぱくり、さくりといただきました。
久々に見ていた日本のテレビのいいところに心躍り、そうでない部分に悲しさを感じながら。手にしていたのはアメリカのお菓子でした。
甘さもあれば、ポテトップスのような塩っけも油感もある、ちょっと変わったチップスの素材は、バナナ。
あまり見かけないので手が伸びた、バナナチップスです。
Crispy Banana Ribbons(クリスピー バナナ リボンズ)
「リボン」とあるのは、バナナのお菓子に多い斜め切りや輪切りではなく、バナナの形を生かして長細いよ!というサイン。
アメリカ製品なので全てが長いわけではないけれど、長いものはツルッとしていました。
このチップスの魅力は、なんといっても繊細な食感。ものによって違うけれど、サクサクがとってもいい。
サクサクサク。
これよりももっと軽やかで気持ちいい歯応えです。
チップス個々でも違い、そこにパリっとした食感が加わったり、たまには重たくカリッに近いしっかりした食感がします。
統一感がないともいうけれど、食感のバラエティがことのほか楽しいのは、口に入った時の第一印象が食感だから。
ここまでベタ褒めしましたが、味はねぇ・・・日本人受けしない味。
日本のお菓子の味覚は「甘い」「しょっぱい」が基本で、そこに「辛い」や「酸っぱい」などのフレーバーが加わるものが多い。ゆえに、素材のものがしっかりするものは別にして、ベースの味が「甘い」「しょっぱい」以外だと、戸惑う人が多いようです。
このバナナチップスは、味がはっきりせず、もや〜んとした広い味をしています。
舌に触れた味は、塩っぽさにほんのすこしの酸味が混ざったような、弱い味がします。噛むと時々強い甘さが出てくるものの、それはたまの出現。
だからといっても、「バナナ」らしい味もほとんどせず。調理用バナナ、プランテンを使っているわけでもないのだけれど、香りもしません。
パンチがない味といえばいいのか。
中途半端な味をしています。
南米やアジア圏では、バナナを揚げて食べる料理がありますが、それが好きな方はすきなのかなと思ったりもするけれど、、、さて。
もう少し味的にしっかりした味付け、それが甘くてもしょっぱくてもどちらもで、していた方が美味しそう。
まずくはない。
しかしおいしくもない。
バナナの市販のお菓子はそういうものが多い気がします。実は加工しづらい食材なのかもと思っていますが、こちらもそのひとつでした。
ちょっと残念だったバナナのお菓子、二度目はないなぁ。
ごちそうさまでした。