アムステルダムのチョコレートUrban Cacao Amsterdam
先日、オランダはアムステルダムへ3泊で行ってきました。
雨が続いたアムステルダム。晴れに慣れきったLA在住者とすると正直億劫さもありましたが、今思えばそれがヨーロッパの冬らしい景色だなと思っています。
そしてアムステルダムで出会った、美味しいものがありました。
オランダはココアが誕生した国
皆まさ、ご存知でしょうか。
ココア(と副産物で後のチョコレートのきっかけとなるココア/カカオバター)を開発したのがオランダ人だということを。
その人はココアの商品名でお馴染みの「バンホーテン(ファン・ハウンテン)」さんということを。
(現在はフィリップモリス社が経営していますが、バンホーテンは元々ココアを開発したカスパルス・ファン・ハウテンが創業したオランダ企業でした。)
私は今回ガイドブックを読んで初めて知りました。
このことを知ってむくむく芽生えたのがチョコレートへの欲望。
南米からヨーロッパへカカオを持ち込んだスペインの領土だった歴史があるオランダ。貿易で栄えた国だからカカオも行き交っていたのでは?お隣はあのベルギアンチョコレートのベルギーだしね!
考えれば考えるほど、アムステルダムで美味しいチョコレートとの出会いを願っていました。
そして出会ったのがオランダ アムステルダムの美味しいチョコレート屋さん、Urban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)でした。
アムステルダムのBean to Barのチョコレート屋さん
レンブラントが共同墓地に葬られたという西教会を見学して、教会の方に教わったレンブラントの終の住処の跡地を訪ねた帰り道。
目に留まったのがUrban Cacao Amsterdam (アーバン カカオ アムステルダム)。
Chocolateの文字に惹かれて軽い気持ちお店に入ったけれど、入ってよかった!とびきり可愛くて美味しいチョコレートと出会うことができました。
Urban Cacao Amsterdamとは
Urban Cacao Amsterdam (アーバン カカオ アムステルダム)は、アムステルダムに拠点を置くBean to Bar(ビーン トゥー バー)のチョコレート屋さん。
カカオ豆から商品となるチョコレートまでを自社で一貫して製造しています。私たちが訪れたお店の奥には、チョコレートを作っているであろう工場/キッチンがありました。
材料は世界のカカオをはじめ世界各地から集められたものと、卵や果物などは地元のものが使われているそうです。
持続可能を意識したチョコレート
公式サイト内にはこんな一文がありました。
In addition to the good quality of this chocolate, the portion that we pay as storage at our purchase price benefits the areas where these beans come from.
『チョコレートの品質が良いだけではなく、カカオ豆の産地へ助力するため、カカオ豆の仕入れ価格に少し上乗せした支払いを行なっています。(意訳)』(英語の一文だとわかりずらかったので原文のオランダ語を翻訳サイトで訳しました。)
さすがオランダ。Tony’s Chocolonely (トニーズ チョコロンリー)の国ですね。(参考→全てのチョコから児童・奴隷労働をなくすためのチョコレート)
そしてもう一つ「環境に優しい取り組みをできるだけ行なっています」とありました。
例としてあげられてたいのがアムステルダム内の納品は自転車(または電気を使った輸送)で行なっていますとのこと。自転車の国らしく、地球環境に敏感なヨーロッパの国らしい一文ですね!
Urban Cacao の店内の雰囲気は
店内のテーブルの上には、チョコレートバーが並んでいました。
どれも鮮やかで個性的。オランダの国旗、アムステルダムの地図、デルフト焼き風色使い。オランダやアムステルダムに関わるパッケージの図柄はまず可愛く、私たちの視線を一気に奪いました。
店舗の奥には、美しいボンボンショコラたちがカウンターの上に並んでいました。
アニススターやバジルレモンなど、ひと捻りあるボンボンが多かったのが印象に残っています。タイミングがもしれませんが、トリュフはなかった気が。
入り口付近の戸棚には、季節商品と定番商品?が。ちょうど時期だったイースター用のチョコレートとオレンジピールなどの袋入りのチョコレートが並んでしました。→Instagram
カウンターの奥には工場/キッチンが見えました。店舗の端には材料でしょうか、荷物が並んでいました。
店内の様子は高級ショコラティエという雰囲気とは違いますが、今時なBean to Barのチョコレート屋さんらしい足もとが見える雰囲気が、逆に地元感があり好印象でした。
Urban Cacao Amsterdamのチョコレートは美味でした♡
今回Urban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)で購入したのはこの5つ。どれもバランスが整っていて美味しかったです。
オレンジピールチョコレート
袋を開けた瞬間、食べようと口に運んでいると、チョコレートと甘くて爽やかなオレンジの香りが鼻をくすぐります。オレンジピールの柑橘系とチョコレートが混ざった香りって、甘すぎず、でも甘い。良い香り。
一本は大きめ。一口齧ると歯応えのあるオレンジピールがムチッ。そのうちもっとしっかりした(皮側の)歯応えが時々主張します。
写真のように外側のチョコレートは薄めのコーティングなので、オレンジピールに主役感あり。チョコの味はしっかりすれど、美味しさと味の複雑さを添えている感じでしょうか。
途中、オレンジの皮の苦味手前のえぐみ(としびれにも似た感覚)を感じます。もしこれ以上チョコレートが強かったら消えてしまう味かもしれない。
ということはきっとこのチョコレートの量が美味しいバランスなのでしょう。
チョコ好きの私的にはもっとチョコレートがあっても良いなと思ったけれど、このバランスだからオレンジの味がよくわかるのかもしれません。
チョコチョコ加減を期待すると?と思うかもしれませんが、オレンジピールが楽しめる上品なオレンジピールチョコレート。美味しいよ。
個性的でお菓子的なボンボンショコラ
ボンボンショコラはバジルレモンボンボン、アーモンドオレンジボンボン、ピーカンシーソルトボンボンの3つを購入。
チョコレートを全面に押し出したというよりも、チョコレートを使った「お菓子」という雰囲気のボンボンショコラでした。
・バジルレモンボンボン
正直ここまで美味しいと思わず購入したけれど、美味しい!バジルとレモンがちゃんとスウィーツとして美味しく、ちゃんとチョコレート。使われいる材料から奇抜感がありそうだけれどお菓子として完成した味で、家族揃って好きな味でした。
・アーモンドオレンジボンボン
一番お菓子感があったボンボンショコラ。食べやすく、馴染みやすい味。子供ならこれが一番人気かもしれない。上品なお菓子という感じで、かなり好きでした。
・ピーカンシーソルトボンボン
お塩がピリッときいたボンボン。ピーカンということを忘れて食べていたせいか、ピーカンは拾えなかったのが無念です。一番一般的な味かもしれないけれど、ちゃんと美味しいです。
全買いしたいボンボンショコラ
これがどれも美味しかったです。正直ここまで美味しいと思わなかったから3つだけにしたけれど、もっと購入すればよかった!と家族全員で食後後悔しました笑。
再訪の際には全種類購入したい!
バジルレモンが美味しかったので、個性的なボンボンショコラさえ気になっています。
選んだものがたまたまだった可能性もありますが、チョコレートを全面に押し出したショコラティエのものとは少し違ったボンボンショコラ。チョコレートチョコレートしておらず、チョコレートを使ったお菓子という雰囲気でした。
チョコ好きにはもっとチョコレート感くださいと思う部分もあるけれど、これはこれでとても美味しい。全種類食べたくなるぐらいとっても美味しい。
やっぱりひとつ売りなだけあって、一番完成されている味のチョコレート/コンフェクションでした。
*ボンボンショコラ用の箱も有料ですが用意されているので、かしこまったお土産や、大人の贈り物としても良さそうです。例えばご両親やお世話になっている方とかね!
オランダ土産におすすめ!激かわチョコレートバー
最初はパッケージに惹かれたチョコレートバー。だってしょうがないですよね?この可愛さなんだもの!
正直に言えば、買った時は半信半疑。期待はそこまでありませんでした笑。
というのもここを訪れる前にStachという今風カフェで、同じようなパッケージのチョコレートバーを見かけていたから。こういう感じがオランダでは人気なのかなって思っていました。(後で知ったことですがこのStachのチョコレートバーはこのUrban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)が作っているので、似ていて当たり前でした。)
でもこのチョコレートバーは、可愛いくて美味しいチョコレートバーでした!
ベースのダークチョコレート
ベースのチョコレートは高級店のリッチな味のチョコレートバーより簡素な味かもしれないけれど、ダークチョコレートとしてちゃんと美味しいです。
最初の香りがもう少し豊かであったらとは思いつつ、後から強くなるチョコレートの香りと深い味に好き♡となる板チョコです。
ベースのダークチョコレートは原材料を見ると70%のカカオマスを使っているとありますが、食べるともう少し上、70%半から後半の雰囲気。苦味はないけれど、酸味は若干あり。ミルクさはありません。
アメリカのチョコレートにように甘いダークチョコレートではなく、ほどほどの甘さ。良い。ちょうど良い。
最近食べやすいダークチョコレートが多いけれど、それもよりもしっかりしたダークチョコレート。王道的なダークチョコレートの味がします。
チョコと具の混ざり方が美味しい
この板チョコで一番いい!と思ったのは、具の混ざり具合のバランスでした。
オレンジピールやボンボンショコラもそうですが、Urban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)のチョコレートは「やりすぎ」がないチョコレートという印象が残っています。
チョコレートを主張させすぎない。甘くしすぎない。程よくバランスをとっている。その印象がこのチョコレートバーにもありました。
〇〇チョコレートと言うと〇〇がたっぷり入っていることが多いけれど、Urban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)のチョコレートバーはあくまでチョコレートが主役。
具がチョコレートに個性を与えているけれど主張しすぎない加減、これがとってもいい。
上のチョコレートバーは、オランダ名物ストロープワッフルとスペキュロスクッキーが入っているもの。どちらもシナモンの香りがポイントのお菓子です。
それが最初からふわりふわりと香り、チョコレートに優しく混じっていました。
上の断面写真だと具がたっぷり入っているように見えますが、食べている時はシャリっとした食感も味も、もっと存在感薄めの印象。結果チョコレートに主役感が出て、チョコ好きには好印象でした。
中の具材もUrban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)で作っているか不明ですが、ほんの時たま生姜がいます。これが本物感を足していました。
ミルクチョコレートとキャラメルシーソルト味
ベースのミルクチョコレート
Urban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)は甘さがしっかりあります。そこはやっぱり欧米チョコレートだなと思う加減。アメリカほどではないけれど、人によってはコーヒーが欲しくなると思う甘さかもしれません。
それでもミルクチョコレート自体が美味しく、具とのバランスが良いのでしょう。甘いけれどしっかり美味しいです。
ミルクチョコレートかダークチョコレートかで迷ったら、いつもの自分の好みで選んでみるといい。
でもできたら、どちらも買ってみて。それぞれのおいしさがあったから。
Caramel Sea Salt (キャラメル シー ソルト)味
アムステルダムの街中で見かけた×が3つのアムステルダムのマーク。それがパッケージになっていたので買ってみたのがミルクチョコレートのキャラメルシーソルト味。
塩味がきいているチョコレートは、塩が固形で残っているものが多いけれど、Urban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)のキャラメルシーソルト味は、キャラメルも塩も均一にチョコレートに混ざっていました。
これはこれで美味しく、家族の一番はこれでした。
そして思う。やっぱりUrban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)ってチョコレートが美味しいねって。
オランダ土産に推すチョコレートバー
Urban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)のチョコレートはオランダ/アムステルのおみやげとしてもオススメです。実際私たちも、時間切れで行けなかったんです、再訪してこちらのチョコレートバーをお土産にするつもりでした。
特にオランダ名物ストロープワッフルとスペキュロスクッキーが入っているチョコレートバーは、お土産に最適!
ラッピングも可愛いく、チョコレート自体も美味しい。しかもオランダのお菓子ストロープワッフルとスペキュロス味がある。
ベストなオランダ/アムステルダムのおみやげでしょう!
Urban Cacao Amsterdamが買える場所
2カ所の実店舗
Urban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)の店舗は2つ。今回訪れた西教会と、ガイドブックに「おしゃれストリート」とあった9th Streetにあります。
スキーポール空港
もうひとつはオランダの空の玄関口、スキポール空港。
De pop-up op Amsterdam Schiphol Airport is gesloten maar URBAN CACAO is gewoon ‘achter de douane’ (Air-Side) te koop.
The pop-up at Amsterdam Schiphol Airport is closed but URBAN CACAO is simply ‘behind the customs’ (Air-Side) for sale.
Thanks Karen Hutchison for the pictures ! pic.twitter.com/Ep3NQguzuU
— Urban Cacao (@UrbanCacao) July 10, 2018
チョコレートバーに限られますが、購入できます。
私もスキポール空港で発見!数枚チョコレートバーを購入しました。(ここで思い切らないのが私。もっと買ってくればよかったよ〜、今思う。)
上のTwitterにあるFine Foodはスキポール空港内に3店舗あるんですが、どの店舗で見たかは覚えておらず、無念です。(このお店は有名どころのお土産がたくさんあるお店で見るのも楽しかったです。)
Stach印もありかもしれない
すでに書きましたが、Stachというアムステルダムにあるカフェのチョコレートを作っているのはUrban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)。
とても今っぽいお店で可愛いカフェStachは店舗も多いようなので、より買いやすいかもしれません。
ただ見た限りだと、オランダ名物ストロープワッフル&スペキュロスクッキー味のチョコレートバーはありませんでしたが。
もしも時には良いかも?
アムステルダムの美味しいチョコレートUrban Cacao
時間切れで行けませんでしたが、お土産をここで買おう、自分用にもっと買おう!ともう一度訪れるつもりだったUrban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)。
オランダ・アムステルダムを訪れた際には、また訪れたい。次はボンボンショコラを全部買う!できたらチョコレートバーも!と思っています。
オレンジピールも、ボンボンショコラも、オランダ/アムステルダムのお土産にもぴったりなストープワッッフルのチョコレートバー。どれも美味しかったです。
オランダ土産に迷ったら、おすすめのチョコレート屋さんです。
アムステルダムでの良い出会いでした。また行くよ!
(自分でもこんなに長くなると思わなかったこの記事。読んでさった皆様、ありがとうございました。)
Urban Cacao Amsterdam(アーバン カカオ アムステルダム)
公式サイト→https://www.urbancacao.com/en-gb