淡いピンク色が可愛らしい紫玉ねぎのピクルス、活用中
珍しさに手に取った細長いなすをさっと炒め焼き。薬味にもなる食材を乗せるつもりだから、味付けはお塩だけとシンプルに。
お皿にナスを盛り、残り物の刻みねぎも使ってしまおう。
最後に淡いピンクが目を引く紫玉ねぎのピクルスを乗せたら、出来上がり。
パキッとしたナスの紫色、白から緑へのグラデーションのねぎの色。そこに淡いピンクが加わることで、柔らかな雰囲気を添えてくれる。
自分でも気に入った色の組み合わせとなりました。
もちろん、味もよし!
彩に心躍るピンクが可愛い紫玉ねぎのピクルス
あぁ、なるほど。こんなふうに彩りを添えるのか。食事をするとき、誰かが料理をしているのをみて。時にはテレビの一言に、心が動くことがあります。
色合わせや手間をほんの少しかけるだけで、料理が生き生きする彩り。
料理が出来上がる頃にはお腹が減っていてその部分を疎かにしがちな私ですが、最後の仕上げとも言える彩りを上手添えることができると嬉しくなります。
以前、日本帰国後の二週間の自宅待機が必須たった時、隔離中大活躍したのがこの紫玉ねぎのピクルスでした。
買ってきたままかりを器に盛る時、薬味として入っていた鮮やかな赤い唐辛子をお魚の上に散りばめて彩りとするほど、お皿の上の彩りを欠かさない伯母が別荘の冷蔵庫に入れておいてくれたものです。
伯母曰く、「紫玉ねぎをスライスして、ピクルス液につけただよ」だそうですが、ほどよい味加減とこの色合い。
使えるんだなぁ。
一見強い色ですが、液からだすと淡い色。作ってから時間が立つと共に、色が淡くなっていきました。
伯母流 簡単紫玉ねぎのピクルスの作り方
【作り方】
① 水にハーブ、砂糖、塩を、お酢を入れ、ひと煮立ちさせる。冷ましておく。
② 切った食材、もしくはさっと茹でて水気を切った野菜を、①でつける。
③ 1日〜数日(野菜の大きさによる)漬けたらできあがり。
水とお酢は1:1
お砂糖は水の1/3(水が300mlであれば、砂糖は100g)
お塩は砂糖の1/10(砂糖が100gであれば、塩は10g)
ハーブはフレッシュタイムやローリエ、胡椒、マスタードシード、クローブなどお好みでとのことです。
この時の紫玉ねぎのピクルスは、スライサーでスライスした紫玉ねぎを漬けてありました。ハーブは、黒こしょうとマスタードシード。
ピクルス液は、上レシピでなくとも、ご自身の好きなバランスで。
私の好みはニンニクなし。ピクルス液にはよくニンニクが入りますが、味の強さが気になるので入れません。逆にフェンネルの香りが好きなのでこちらはあれば入れています。
お好きな味のバランスを探せるのも、自家製のいいところ。また切り方で食感や漬け時間も調節できるところも、家で作るからできること。
紫たまねぎは、スライスが私のおすすめ。彩りとしても材料としても使えるので、使い勝手がいい。また短時間で出来上がるのもいいところです。
紫玉ねぎのピクルスの色加減は漬け液の量が決めて
私もこれまで何度も作ってきた紫玉ねぎのピクルスですが、この時の伯母が置いておいてくれた淡いピンクの紫玉ねぎのピクルスから、色の濃度(と味のバランス)を意識するようになりました。
その後試行錯誤してみて。紫玉ねぎのピンク色の濃度は、ピクルス液の量で決まるようとわかりました。紫玉ねぎに対して液体の量が多ければ薄くなり、少なければ濃い色になる。
(もうひとつ、酸の濃度も関係していそうです。)
例えばこの紫たまねぎのピクルスの色。私が何も考えずに作るとこうなります。伯母のものほど、ピクルス液の量が多くないからのようです。
逆にこんな紫寄りにしたい時は、ピクルス液の量を少なく作ります。なんならまぶす程度で作ってみると濃い色合いに。
もう一つは時間。上のお肉の中に入っている紫玉ねぎはピクルスではありませんが、紫玉ねぎを作った瞬間はこんな色をしています。
ピクルスはどんどん色が変化していき、色が抜けてくる。今回の伯母のピクルスも時間がたつごとに色が淡くなりました。
ピクルス液多めだからの変化もありますが、時間も色を作る一つの要素のようです。
色の加減を探っているくのも、なかなか面白いです。
スライスの紫玉ねぎのピクルスの使い道
あると一役買ってくれる紫玉ねぎのピクルス。この時、最後はケチって使うほど大活躍してくれました。
見た目だけではなく味もちゃんとおいしいので、そのまま食べても問題なし。時にはお漬物のようにそのまま出して。
サラダの具にもなります。
ブロッコリーと紫玉ねぎのピクルスを和えたサラダ。ピクルス液とお塩、オリーブオイルで味付け。ピクルス液に玉ねぎの香りが移ってい味しいので、それを活用しました。
冒頭に載せた写真の日は、見た目だけではなく、紫たまねぎのピクルスの酸味が味的にもいい仕事をしてくれていました。
味のアクセントにも、箸休め的な緩急をつける食材としても、大活躍でした。
好みの色加減を探す。大活躍の紫玉ねぎのピクルス
ピンク色が可愛らしい紫玉ねぎのピクルス。
添えるだけで食卓が華やかになるので、おすすめです。
紫玉ねぎは私には身近な食材なので、よく作っているひとつです。
ごちそうさまでした。