ある日の夕ごはんは、タンシチューでした。
お肉は、ほろほろ。
素材の旨味が濃縮されたかのような、甘みも感じるスープ。
尖りがまったくない、まろやかな味。
作った自分たちが驚いたほど、過去最高の出来でした。
しかも使ったお肉は、硬すぎて持て余したタンを使っていたのだから余計に感動。
庭でBBQをしようとなりまして、前日たまたま寄った業務スーパーでタンが売ってたいのを思いだし、わざわざ買いに行きました。
焼いてびっくり。とてもじゃないけれどそのまま食べるのは無理な硬さ。後でフライパンで焼いてみましたがやっぱり硬い。使い切りが信条の私だけれど捨ててしまおうかと思ったぐらい硬くて歯が立たず、嫌気がさしたお肉だったんです。
そんなタンがほぐれるぐらいほろっと柔らかく、スープまで旨味たっぷりになりました。
ひとえにお鍋の力でね。
サーモスのシャトルシェフを使いました。
(ちなみにサーモスのシャトルシェフは、→UA Amazon←にもあります。)
【 シャトルシェフとは 】
“シャトルシェフは、短時間火にかけた調理鍋を保温容器で丸ごと保温し、余熱で食材に火を通す『保温調理』ができる調理器具です。
シャトルシェフなら、サーモスの培った高真空断熱技術により、鍋を火にかけ続けることなく余熱でじっくり煮込むので、煮くずれさせず、素材本来の風味や旨みを生かしながら味をしみこませます。
うす味でもおいしくヘルシーに仕上がる、サーモスマジックをあなたの食卓へ。”
引用元:Thermos
シャトルシェフは、大きな保温ポットや魔法瓶の中に取り外し可能なお鍋がついている、二重構造の「保温調理」がきるお鍋です。
こんなふうに外は保存容器、内側は取手は特徴的なものの普通のお鍋。
中のお鍋をコンロにかけて調理をし、食材の温度を上げます。それを保温ポットに戻し、余熱で煮込みます。
時間はかかりますが、余熱で熱を通すのでお肉は想像以上にやわらかくなります。
長時間火を使って煮こまないので、旨味も美味しさもお肉にしっかり残る。同時に、スープに流れ出た旨味はまた食材に染み込む。
これが、とってもおいしい。
“素材本来の風味や旨みを生かしながら味をしみこませます”
“うす味でもおいしくヘルシーに仕上がる”
サーモスのサイトにそう書かれていますが、本当にその通り。
普通に煮込むよりさらっとしています。素材の旨味が食材にしみていて、かなりおいしい出来上がりです。
アメリカで一般的なスロークッカーと似ていますが、少し違います。
シャトルシェフは煮込み中に電気を使いませんが、スロークッカーは電気が必要。
その分、シャトルシェフは一度コンロで加工(炒めるなど)する必要や、時に温め直しが必要で、スロークッカーは必要なし。
それぞれいいところとマイナス面があるようです。→参考←
【 シャトルシェフでタンシチューの作り方 】
① お肉に塩胡椒をふり、しっかり目に味をつける。小麦粉を振る。野菜を適当な大きさに切る。
② シャトルシェフの中鍋を火にかけ、野菜を炒める。お肉を加えさらに炒める。
③ 残っているワインを入れて、ひたひたに足りなければ水を足す。沸騰したら、中火で10分煮る。
④ お鍋をシャトルシェフに戻し、ふたをして一晩おく。時間があれば朝もう一度火にかけ、再度シャトルセフに戻して保温する
シャトルシェフは、特にお肉料理に本領をはっきしてくれるよう。
今回お肉はほろほろになりましたが、じゃがいもはほくっとはしませんでした。最初の火のかけかたが弱かったのかもしれません。
あるもので足りるならそれを使い、ものを増やしたくない。
特に料理に関係するものは欲しいものや、いいものがたくさんあるから、本当に本当に本当に厳選して、欲しいよりも必要なものを選びたい。
買う時は、自分が真に好きなものを。たくさん使うものを。
そう考えている私ですが、シャトルシェフを一度使って、出来上がった味に惚れました。火を使って煮込んだものよりさらっと軽やかなのに、旨味と美味しさはたっぷり。
お値段を調べてサイズまでチェック。欲しいものリストに加わえました。
あんな硬かったお肉が、ここまでほろっとするなんて。
普通に煮込むよりも、旨味たっぷりに出来上がったタンシチューは、おいしいったらなかったなぁ。
シャトルシェフ、いいものを知りました!
ごちそうさまでした。
今回初めて自分でシャトルシェフを使い、ブログにするぐらい感動していたわけですが、伯母がシャトルシェフを使って作った料理は昔から食べていました。
伯母の料理=おいしいが当たり前だったので、シャトルシェフのすごさに今まで気がつかなかったんですけどね。
伯母はシャトルシェフを2つ持っていて、日常的に使っています。
煮込み料理はもちろん、味がしみた方がおいしい料理。角煮やおでんも、シャトルシェフを使って作ります。これ、絶品です。
そのシャトルシェフ、もともとは大叔母が伯母にプレゼントしたものだったそうです。
シャトルシェフが発売される前、大叔母は毛布を編むなど工夫したものでお鍋をくるみ、余熱調理を取り入れていそうです。
私が小さい頃から闘病していて、若いうちに亡くなった大叔母。「私は長くないから」と自分が欲しいと思った発売されたばかりのシャトルシェフを、伯母にプレゼントしたそう。
母がしろを産んだ時、「最後の子は楽しなさい!」とおむつをたくさん贈ってくれた人。
話を聞いているととても賢い人だったように感じます。
同時に、女性、母、妻などの役割も、軽やかにこなしながら、時に手を抜きながら、楽しんでいたのではと思えてくる人です。
まずはアメリカに帰ったら、大叔母の真似をして保温調理をしてみようと思っています。いらない毛布はないんだけど・・・、どうにかしてね。
そろそろ煮込み料理がおいしい季節がやってきます。