アムステルダムで風車(リーカーの風車)を見にいこう!
先日、3泊でオランダアムステルダムを訪れました。
いくらでも歩けてしまう美しい街並み。芸術が身近にある環境。動きやすい交通設備。アムステルダムは良いところでした!
オランダと聞いて、何を思い浮かべるでしょう。
「オランダへ行ってきます」とお友達に伝えた時に「風車とチューリップだね!」と言われましたが、お友達同様、多くの日本人はこの2つを思い浮かべるのではないでしょうか。
(あとミッフィー!)
チューリップの頃にはまだ早くクロッカスと水仙の頃でしたが(それでもチューリップを活けているお店が多かったので街中で堪能しました)、風車はちゃんと見てきましたよ!
今は貴重になった風車の一つ、リーカーの風車
お友達の言葉通り、オランダといえば(チューリップ)と風車のイメージがありますが、現在はオランダの首都アムステルダムの街中で本物の風車を見かけることはほぼありません。
九州と同じぐらいの広さのオランダ全土に、風車は一時約9000基もあったそうです。
多くの国土が干拓により作られたオランダは、国土の1/4が海抜0m以下。粉挽用の風車もありましたが、揚水・排水での利用でも大いに活躍しました。
けれど産業革命と同時に、急激に風車はその数を減らします。
ですが次第に保全活動の気運が高まり、ついには風車保存教会が誕生。現在はオランダ各地に約950基の風車が残っています。一部は キンデルダイク‐エルスハウトの風車群としてユネスコ世界遺産にも登録されています。
首都アムステルダムには特に風車が少ないためアムステルダムのみの滞在だと風車を見逃しがちですが、せっかくなら見たい。
そんな時に訪れたいのが今回の風車、Riekermolen(Rieker Molen、リーカーの風車)です。
郊外めといえば郊外ですが、アムステルダム内。アムステルダムの中心地から40分ぐらいでしょうか(メトロを降りた後歩くので、距離とするとそこまではない)。
アムステルダム中央駅からメトロ+徒歩で訪れることができます。
1636年に作られたリーカーの風車はレンブラントと共に
私たちがアムステルダムで風車を見るために訪れたのは、Riker Molen(リーカーの風車)。
アムステルダムの街の始まりであるアムステル川が流れるアムステル公園にあります。
この地はオランダが誇る画家レンブラントがスケッチに訪れていた場所なので、風車そばにはレンブラントの像がありした。(そしてレンブラントが見つめる先にはアムステル川が流れています。)
Riekermolen(リーカーの風車)とは
日本語では、デ・リーケル、デ・リーケルの風車とも表記される。
アムステル公園にあり、アムステル川を望む場所に立つ。
1636年築。
元々はRiekerpolder (アムステルダム郊外)にあり、製粉を生業とする家族の管理下に長いことあった。Nieuwe Meer(ニーウェ)湖の拡大により移転を余儀なくされ、1961年に今の地に移動した。
レンブラントの像は1969年に没後300年の記念して建てられた。
リーカーの風車は自然溢れるアムステル公園にあります
アムステルダムですが少し郊外なので、中心地に比べると穏やかな時間が流れている場所に風車はありました。
私たちが訪れたのが午前中(9;30am頃)だったので、観光的な方はおらず、ランニングをする方とすれ違うぐらい。
アムステルダム中心部でも運河が流れているせいか緑を感じることが多く自然が近く感じましたが、リーカーの風車があるところは公園の中。アムステル川は目の前。より自然が豊かで気持ちの良い場所でした。
Googleの基本情報には、“農場の動物、ミニチュアの電車、迷路、ピクニック エリア、誰でも弾けるピアノのある有名な公園”とありました。口コミにはウサギ(!)やリスが自生するとも。ゆっくりできたらそれも楽しそう。
ガイドブックでは、アムステルダムでは当たり前の交通手段の一つ、自転車を借りていく方法も紹介されていました。半日/1日ゆっくりできる日があるなら、公園でピクニックも楽しそうですね。
アムステル公園内、リーカーの風車への行き方
Rai駅で下車。そこからEuropa Bd.沿いを歩いて約徒歩20分ほどです。私たちは大通りEuropa Bd.を歩きましたが、時間的余裕があれば、公園内を歩くのも良さそうです。
(時間帯によっても変わるので行く時はご自身で調べてくださいと前置きをして。アムステルダム中央駅からは、4番のトラムでRai駅で下車。またメトロを使う場合は52番のEuropapleinなら一本ですが、歩く距離が少々長くなります。)
時間的拘束がある旅行中。下車した後歩く時間が長いので、Uberを利用するのもひとつです。
その他のアムステルダムで見れる風車
昔の俯瞰図や地図を見ると、アムステルダムにも多くの風車があったことがわかるそうです。かつては、村や町を取り囲むように、城壁の上にずらりと並んでいたとか。
その名残はアムステルダム(郊外含む)にも、リーカーの風車以外にもいくつか残っています。
デ・オッテルの風車
デ・ホイエルの風車
風車の横がテイスティングルームと醸造所になっています。
デ・ブルーム風車
ファン・スローテン風車(レンブラント・スローテン風車博物館)
アムステルダムで現在も稼働している排水用風車。博物館になっていて、中の見学も可能です。
世界遺産キンデルダイク‐エルスハウトの風車群
アムステルダムではありませんが、オランダにはユネスコの世界遺産になっている風車群があります。
1997年に文化遺産としてユネスコ世界遺産に登録されたKinderdijk(キンデルダイク)の風車。
オランダ南部のホラント州にキンデルダイク‐エルスハウトにあり、18世紀に作られた19基の風車が並びます。
これだけの数の風車が揃っているのは、今ではここだけだそうです。
アムステルダムで見る風車、リーカーの風車が素敵でした
アムステルダム出発の朝。やっと顔を見れた青空のもと、オランダらしい風車のある光景を見ることができました。
やっぱり風車を見ると「オランダに来たぞ〜!」と思うわけで。興奮しました。
風車とレンブラントの周りに咲き誇る水仙。今はきっと自然発生だと思うけれど、最初は誰が植えたのか。美しい光景でした(ありがとう!)。
現在はアムステルダムではなかなか見ることができない貴重な風車を目にできるアムステル公園にあるリーカーの風車。
レンブラントも写生に訪れたという土地と聞けば、ロマンもあります。
オランダらしい景色がアムステルダムで見ることができる場所、時間的余裕があればおすすめのです。
参考
Netherlands; The Kinderdijk windmills
日本旅行; キンデルダイク‐エルスハウトの風車群(オランダ)