先週。Trader Joe’s (トレーダージョーズ)に寄った際にみつけ、ちょうど日本から来客中だったのでおもしろいかなと、買ってみたものがあります。
O&H Danish Bakery (オー デニッシュ ベーカリー)
Danish Kringle (ダニッシュ クリングル)
秋になると一瞬だけトレジョーさんの店頭に並ぶ、ウィスコンシン州にあるベーカリーO&H Danish Bakery(オー & エイチ デニッシュベーカリー)の、スカンジナビア風の甘いデニッシュ生地のペストリーです。
この甘い円形をしたペストリーをトレジョーさんで買うのは、二度目。
去年も今年も、レジをしてくれて店員さんの興奮具合がはんぱありませんでした。
去年のおばさまは、
「これ食べたことある?ないの?これは本当に美味しいから!みんな美味しいって言ってるんだどね、本当に美味しいのよ!
うちの主人もすきなんだけど、これを買っていくと1日でなくなっちゃうのよ!食べすぎよね!も~、本当にすぐなのよ。だから買っていってあげないの!
(レジが終わるまでこの調子で続く・・・)」
今回のお兄さんは目の前にいた別の店員さんに向かって
「これ入ってきたの!?いつ!?まだありそう?
(私にむかって)これ食べたことある?(諸事情により、Noと答える私笑)ないの?めちゃくちゃ美味しいらしいよ!ねぇ?(別の店員さんい向かって)
僕まだ食べたことないんだけど、どんな感じなの?」
別の店員さん
「とにかく美味しんだよ!
デニッシュ生地で中に甘いのが入っていて丸くて、、、大きなダンキンドーナッツみない感じ?(ここで内心ドーナッツかよ!と、突っ込んだくろです。)
とにかく美味しくて、、、(レジが終わるまでこの調子で続く、、、)」
これぐらい、アメリカ人には大人気の商品です。
北欧の言語でKringleとはもともと「輪・サークル」という意味があります。その名の通り丸い形状をしています。
今年買ったのクリングルは Pumpkin Caramel Kringle (パンプキン キャラメル クリングル)。
去年のは同じくドーナッツ型ですが、Almond Kringle(アーモンドクリングル)でした。
どちらもパッと掴んで買ってきたけれど味がちがう。年によって違うのか、種類があるのか?
パンプキンスパイスクリングルの上にはピーカンナッツが載っています。
アーモンドクリングルはアイシングだけ。
どちらもアイシングがかかっていますもの、アメリカンな甘さです!甘い後味が長く続くほど。けれどデニッシュのせいか、どぎつい甘さではありません。でも十分甘いけれどね、、、。
デニッシュ生地はとってもしっとりした生地。さほど厚みがないので、フィンリングが主張してきます。
ちょうどいいバランスかな。
甘いフィリングがしっとりとしたデニッシュ生地に1:1:1のバランスでサンドイッチされているんですが、これがこのクリングルの特徴な気がします。
生地がとてもしっとりしているので、しっかりフィリングとなじみます。
ドーナツやデニッシュやパストリーは生地と中身とそれぞれ独立していますが、これは食べるときにぺちゃんとくっつくせか、一体感があります。
パンプキンスパイスクリングルは最近店頭に増えてきた秋の味。あのシナモンなどがきいたあの味。バランスが崩れるとなんとも言えない味になる秋のスパイスですが、このクリングルのバランスは好きです。
対してアーモンドクリングルは、杏仁豆腐味笑。
生地は違えど通年パン売り場、又は焼き菓子売り場に置かれているTrader Joe’s (トレーダージョーズ)の杏仁豆腐味のパン、アーモンドリングデニッシュに似ています。(生地が違うので、雰囲気は随分かわりますが)
この杏仁豆腐味が苦手なくろには一回で満足ですが、杏仁豆腐好きさんは好きかもしれません。
正直店員さんのあの興奮には同調できないのだけれど、、、笑
でもわかります。アメリカ人はこれは絶対好き!
このクリングルは甘さといい味といい、味加減といい。トレジョの店員さんがあれだけ興奮するのがわかる。
ただ日本人にすると、ほどほどの美味しさだと思います。
だからそこまでお勧めはしませんが、トレジョさんではとても有名で人気商品なので、物は試しに試してみるのはおすすすめです。一度食べてそんはなし!
ごちそうさまでした!
wiki(英)によれば、もともとクリングルとは13世紀にローマンカトリックの修道士によってデンマークを含む北欧に持ち込またプリッツェルの一種で、その後いろいろな味・タイプのものに
変化したそうです。
現在のスカンジナビアのクリングルは、もともとのプレツェルのような2穴ではなく、トレジョーさんのクリングルのようにサークル状。
デニッシュ生地やイースト生地で、デンマークのフィンリングRemonce(バターとシュガーでできたフィリング)、マジパン、レーズンなどのフィリングが入り、アイシングやナッツフレークや砂糖が
かかっているそうです。
そして13世紀から続く伝統的なお菓子ですが、現在も親しまれるパストリーだとか。
そしてアメリカではこのクリングル、2013年6月30日からウィスコンシン州の「Official State Pastry (州のお菓子)」だそう!
今回のクリングルの会社O&H Danish Bakery(オー ダニッシュ ベーカリー)のあるRacine (ラシーン)はデンマークからの移民が多い地域。
クリングルの規定サイズなんかもあり、きっとラシーンにデンマークが文化が根付いてるんでしょうね。
ちょっとしたことで改めて感じた「移民の国」アメリカでした。