トレジョで見つけたイエメンルーツのZhoug(ズーグ)ソース
先日Trader Joe’s(トレーダージョーズ)でお買い物中、フムスが欲しいなと思ってのぞいた冷蔵コーナーで目に飛び込んできたソースがありました。
私、買うときはパッケージの印象で決め、商品名を読まずに買っていることが多いようでして。商品を開けて食べてみて、驚いて。パッケージを見たらそこに書いてあったなんてことがよくあります。
ですが今回は聞き慣れない名前、読めないスペルに目が止まりました。
中華系のソースかな?と思って買ってみたら、イスラエルをはじめ中東で食されているイエメンにルーツをもつソースでした。
これが美味しかったんです!
Trader Joe’s(トレーダージョーズ)のZhong Sauce
Trader Joe’s(トレーダージョーズ)
Zhoug Sauce (ズーグソース)
今回美味しかったのは、こちらのTrader Joe’s(トレーダージョーズ)のZhong Sauce(ズーグソース)。私はこの単語を初めて聞きました。
ズーグソースは、現在はイスラエルをはじめ中東地域で食されているそうですが、元々はアラビア海に接したイエメンが起源のソース。
トレジョさんのズーグソースは緑色ですが、ズーグソースは他に赤色と茶色のズーグソースもあるそうです。
赤色と青色の違いは使われる唐辛子の色。緑色のズーグソースには緑色の唐辛子、赤色のズーグソースには赤色の唐辛子が使われます。また茶色のズーグソースは緑のソースにトマトが入っているとか。イエメンには他にチーズが入っているズーグソースもあるそうです。
ちなみにはイエメンはここ。コーヒーの銘柄「モカ」の産地です。
ズーグソースの別名はスクッグ(Skhug)ソース
ズーグソースを調べているときに、同じ単語として出てきたのが、Skhug/zhug(スクッグ)でした。
「ズーグソース」と日本語で調べた時はほとんどヒットしなかったけれど「スクッグ」と調べてみたら色々出てきたので、日本ではスクッグ(Skhug)の方が一般的な使用名のようです。(この記事では引き続きズーグソースを使用します。)
他にも、Zhug (ヘブライ語(イスラエルの公用語))、 sahawiq (イエメンアラビア語)、 bisbas (ソマリ語、ソマリアを中心に話されている言語) ma’booj (アラビア語) とも呼ばれているそうです(参照元: Wikipedia)。
中東で広く親しまれているのがわかりますね!
トレジョのズーグソースはどんな味がする?
トレジョのズーグソースはしっかり辛い!
商品名と一緒にパッケージ書かれていた「A very spicy 」という単語を甘くみていた辛さが苦手な私ですが、Trader Joe’s(トレーダージョーズ)のZhoug Sauce (ズーグソース)はしっかり辛いソースでした。
どれぐらい辛いと言われると人それぞれだから表現し難いのだけれど、ハラペーニョが使われており、食べていると種も出てきます。
まぁ、辛いです。
ちゃんと辛いです。
ズーグソースはパクチーのソース
パッケージにハーブソースとあるのは、主材料がパクチーだから。
Wikipediaに“新鮮な辛い唐辛子をコリアンダー、ニンニクと様々なスパイスで味付けして作られる(ウィキペディア)”とあるぐらい、ズーグソースはパクチーがたっぷり使われています。
なんならパクチーが主役のソースです。
けれど加工されているのでそこまで強さは感じず程よいパクチー具合。だから使い勝手がいいソースになっています。
ズーグソースはメキシカンぽさがあり
トレジョのズーグソースには、他にキャノーラオイル、ハラペーニョ、唐辛子粉、ニンニク、塩、カルダモン、クミンシードが入っています。
パクチーとニンニクの組み合わせは、メキシカン料理が身近なLA周辺エリアに住んでいる方にはきっと馴染みやい味です。
私は味見をして、メキシカンの調味料なのかな?と思ったぐらい。パクチーとニンニクと辛さとで、メキシカンぽい味がします。だからどこかで食べたような味にも思えるけれど、美味しいから良いということで。
トレジョさんのズーグソースは味的にタコスに乗せても美味しいはず!
(と思ったら、イエメン発祥のソースが一気に身近になりませんか?)
トレジョのズーグソースが美味しいよ
辛いけれど(私にはとっても辛いんだけれど)パクチー、ニンニク、唐辛子、ほんのりスパイスの丸い味がとても美味しく、ちょっとちょっとと食べてしまう。
フレッシュな味とニンニクの旨みと(辛さはないほうが私には良いけれど)唐辛子の味。
どれか一つの味が主張するのではなく、一つのソースとして美味しい。
塩加減もいい感じ。
Trader Joe’s(トレーダージョーズ)のズーグソース私は好き。美味しいですよ!
トレジョのズーグ(スクッグ)ソースはどう使う?
私のトレジョのズーグソースの使い方
聞き慣れないズーグソース、さて、どう使おう。
先日はサンドイッチのソースにしてみましたところ、美味しかったです。
他にも焼いたお肉やお魚と合わせるのは間違いない。グリルドチキンと合わせても美味しかったし、外食で牛肉料理に添えられていたのはこんなソースだから牛肉にも合いそう。揚げた白身魚をディップしても美味でした。
フレッシュさととニンニクの味が、お肉ともお魚とも好相性です。
本場中東、イスラエルとイエメンでは
イスラエルでは、ファラフェルやシャワルマと一緒に供されるフムスと一緒に添えられるそうです。イエメンでは国民食である煮込み料理、サルタにに入れる材料だそう。
フムスと合わせるのも、煮込み料理に入れるのも、美味しそうですね。
ズーグソースをシャクシュカに入れても美味しそう!
こちらのサイト(Belazu; 15 Ways to Use Zhoug)によれば、ヨーグルトディップ、ドレッシングに入れる、サラダの味付けに、野菜を焼いたものに合わせるとありました。
どれも美味しいそう!と思ったけれど、特にシャクシュカに使うアイディアに惹かれました。
シャクシュカは、北アフリカ(モロッコ・チュニジア・アルジェリア)発祥のトマトソースに卵を落として焼いた料理で、ハリッサというチュニジアの唐辛子ペーストを入れることが多いです。
このハリッサをトレジョのズーグソースに変える。
美味しそう!
ベースのトマトソースに混ぜるよりは、私は後のせのイメージで。
これは近々やってみたいな。
トレジョのズーグソース(スクッグ)はなかなか美味しいよ!
去年コーカサス地域のジョージア(国)に旅して、パクチーを使う料理に出会いました。
中東でもパクチーたっぷり使ったソースがあるなんて。アジア圏にもあるし、メキシコにもある。
ということは、パクチーはかなり広い地域で食べられているハーブなんですね。
気になって原産を調べてみたら、小アジア(トルコのアジア側)から地中海東部にかけてがパクチーの原産でした。
私にとっては東南アジアやメキシカンに使われるパクチーのほうが先に触れていたのでそちらのイメージの方が強かったけれど、イエメンの方が本場。そりゃイエメンにパクチーのソースがあるわけだ。
何かにつけて使えそうなイエメン発祥でイスラエルをはじめ中東地域でお馴染みのTrader Joe’s(トレーダージョーズ)のズーグソース、美味しかったです!
ごちそうさまでした。