和風の果物入りおかず かぶと柿の和え物はお料理屋さんの味
ターキーにクランベリーソース。
ベーコンとメープルシロップ。
干しいちじくをサラダやチーズやバーガーとともに。
甘さがポイントになる味のバランスは、アメリカで覚えた味です。
酢豚のパイナップルは苦手だし、ハワイアンピザも頼まない。今は好きだけれど元々は甘さのある食事が苦手。果物をサラダなど食事の材料として使うことも、アメリカに来て覚えました。
日本のフルーツほど糖度が高くないからサラダに入れると違和感なくなじみ、いい仕事をしてくれる。特にアメリカでよく巡り会う甘くないフルーツは、こうして消費することが多い最近です。
変われば変わるもの、ですね。
甘い食材を食事へ入れる。
フルーツを食材として使う。
どちらもアメリカに来てから好きになった味なので、私としてはどちらも西洋的なイメージだったんですが。
和食にもあるんですよね、この組み合わせ。
先日作ったのは、かぶと柿の和え物でした。
お寿司の日のおかずにもいいカブと柿の和え物
塩気を足したカブらしい青い味に、まとわりつく柿の生っぽい甘さ。かぶと柿の和え物は、洋ものとはまた違った美味しさがありました。
それぞれはかぶと柿なんだけれど一緒に食べると味が重なり、とろっと美味しい一つの味のになる。
アメリカで知ったバランスより味の組み合わせが控えめなので、それぞれの味を壊さず寄り添うようにまとまっている。
食材の味を相殺しない日本らしい味加減にガツンとやられました。
伯母が作ってくれたものが印象的で真似して作ったこちらは、和食のお料理やさんでも出てくる和えものだそうです。
この日はお持ち帰りしたお寿司の副菜としてつくったんですが、和の食卓をまとめてくれていました。和食におすすめの副菜です。
かぶと柿の和えもの
【 材料 】
かぶ 大1つ
柿 中1/2こ
*とろっと熟した部分ががない柿のほうがいい。
塩 少々
酢 少々
【 作り方 】
① かぶと柿をそれぞれ薄く切る。
② かぶに1~2つまみのお塩を入れて和えて水分を出し、塩味をつける。揉む必要はない。
③ かぶがしんなりしたら水気を切り、そこに柿を加える。
④ お酢をほんのほんの少し(小さじ1/16ぐらい)③に入れ、さっと混ぜて完成。
このかぶと柿の和え物を教えてくれた伯母は、お酢ではなくポン酢を数滴いれたそうです。「ポン酢っていろいろなものが入っているから、ちょっと美味しくしてくれるのよ笑」とのこと。
家にポン酢はなかったのと、お酢って甘さというか風味を足してくれるので、隠し味にほんのほんの少し加えました。
本当に少しなので酸味は感じず、全体の味が、特に塩分がまろやか変化するぐらいの量。
これがポイントです。
日本的果物を使ったお料理 カブと柿の和え物
酢豚やハワイアンピザに入っているパイナップルが苦手でした。食事に甘いものが入っているもには寄り付きもしなかった。
アメリカの味覚をかじったから、柿の甘さがポイントの和え物を今楽しめます。アメリカの味を知ったから、日本の甘い和え物の魅力がわかる。
いい経験をアメリカでしていますね、私。
アメリカの甘い献立がお好きな方こそお好きだと思うので試して欲しい日本の甘さ、かぶと柿のあえものです。
ごちそうさまでした。