体にいいと聞く菊芋ってどんな食べ物?
日本帰国後隔離を過ごした別荘で、今までなら流れていたものや苦手にしていたことなのに、思いのほか楽しんだものがいくつもありました。それは今回の隔離をお友達と一緒に過ごし、新たな刺激とアイディアと視点があったから。
そのひとつが、庭の片隅に自生し始めている菊芋です。
日本の別荘の片隅にはミントが鬱蒼と茂っています。このブログで何度も書いていますが、ミントの地植えは危険!絶対だめ!一株植えたら、雪の降る地域だったとしても全てを覆い尽くす勢いで繁殖します。
そのミントと競うように、ここ数年別荘の片隅で繁殖し始めたものがあります。
菊芋です。
根茎で増えるミントよりはましだけれど地中に残った芋から着々と花を咲かせ、掘り起こさなかった菊芋を種芋にして毎年倍々に増えています。数年後には手に余ることが既に予見できる勢いに、私たち姉妹は「あれはやばい」と戦々恐々としています。
けれど親世代はどこ吹く風。菊芋を植えた伯母は、「菊芋は体にいいのよ!たくさん食べなくちゃ。うふふふふふふ。」と聞いてくれません。で、飽きている笑。
菊芋まずいし。
薬っぽい味するし。
芋のくせにホクホクしないいし。
と、思っていました。
けれど今回、お友達の一言で私の思考は一変。アイディアがたくさんでてくるお友達レシピで、その考えを変えました。
菊芋、いけます!
体にいい菊芋、何がいい?
菊芋を知らない方もきっといらっしゃるでしょう。人気のある食材ではなし、少し前までは飼料に使われることが多かった食材なので当然かもしれません。
けれどここ数年、菊芋の栄養素が注目されています。地域によっては特産とする地域も出てきて、また育てやすい植物なので直産などで見かける機会が増えている農作物です。
菊芋とは
北アメリカ北部から北東部原産。
現在は外来種として南米、ヨーロッパ、日本を含むアジア、オセアニアに自生する。日本には江戸末期に飼料用として伝来した。
キク科ヒマワリ属の多年草なため背丈は1.5~3mとなり、秋に菊に似た黄色い花をつける。10月末に塊茎を作り、それが流通する「菊芋」となる。和名の由来はここにある。
英名はJerusalem artichoke (エルサレム アーティーチョーク)。都市エルサレムとの関わりはない。
より古くはイタリア語でGirasole Articiocco(ジラソーレ・アルティチョッコ)と呼ばれていた。ジラソーレはひまわりの意味でその見た目から、アルティチョッコはアーティーチョークの意味で、アーティーチョークに似た味が由来する
参照:ウィキペディア
菊芋の効能
菊芋は「芋」とつくがキク科の植物なため、でんぷんはほとんど含まない。主成分は多糖イヌリンを含む水溶性食物繊維。生の菊芋には13〜20%含まれる。
このイヌリンが、「菊芋は体にいい」と言われる所以です。イヌリンをだんとつ多く含むのが菊芋です。
イヌリンは、血糖値上昇を抑制し食べ過ぎを防ぐ。イヌリンは粘着性の食物繊維なので消化のスピードが緩やかで腹持ちが良く、食べ過ぎ防止となる。このため小腸での栄養吸収のスピード落ち、血糖値の急激な上昇を防ぐ効果がある。
また整腸作用も期待できる。イヌリンは水溶性食物繊維で善玉菌のエサになります。善玉菌の増殖をたすけて、腸内環境改善に一役買ってくれる
最後に、コレステロールの低下にも一助。粘着性の食物繊維なため、コレステロールなどを体外に排出を助ける効果がある。
「菊芋は天然のインシュリン」という言葉があるようですが、これはずいぶん昔の言葉のようです。それよりも血糖値を上げにくい食材であり、血糖値コントロールのために使える食材、血糖値を下げる腸内細菌を元気にするために効果的な食材なようです。
血糖値についてはこの方のブログが興味深かったので、リンクを貼っておきます。→糖質・炭水化物INFORMATION 美味しく糖尿病 ; 自分の体で人体実験!キクイモを食べて血糖値を測定!本当に血糖値は上がらないのか
体にいいとは聞いていたけれど、血糖値を上げづらく、ダイエットには嬉しい腹持ち良し。そしてなにより第二の脳と言われアレルギーにも関わる腸の状態が改善されというのが、私には大きな魅力に感じました。
菊芋、どこで買える?アメリカ・日本の場合
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さてそんな菊芋はどこで買えるのか。私もはっきりとは言えませんが、アメリカでも日本でも菊芋が売られているのは見ています。どちらでも流通しています。
アメリカで菊芋が買える場所
菊芋を初めて知ったのは、アメリカでした。北米原産なので当たり前と言ったら当たり前ですが、そこまでアメリカで流通している様子はないと思うんですが、いかがでしょうか。
私がアメリカで菊芋を売っているのを見たのは、スーパーマーケット Sprouts Farmers Market (スプラウト ファーマーズ マーケット)でした。何度か見た記憶がありますが常にあるのではなく、たまに置いてある感じ。スプラウツは目新しいものをとりあえず置いて、お客さんの反応を見て、長期で取り扱うか決めている感じがあるので、今後戻ってくるかは不明です。
もうひとつ、韓国系スーパーマーケットで売っているのを見たことがあります。こちらもシーズンのその時期だけの取り扱いでした。そろそろかな?
US Amazonでも取り扱いあり。
日本で菊芋が帰る場所
別荘の周りの直産ではよく売っていましたが、都内のスーパーマーケットでも場所によっては売っています。置いてあるのは「産直」的なコーナーが多いようです。
楽天にもありました。「スーパーフード」ですって。
菊芋の使い方は、今後記事になります
嫌厭していた菊芋を、こんなふうに調べてブログ記事にするなんて。
美味しい菊芋料理を食べたおかげです。
新たな発想で作ってくれたお友達のおかげです。
菊芋は薬っぽい味がするからいまいちだと思ってきたけれど、お友達の「ある意味パースニップぽいよね」の一言で自分の菊芋の捉え方が180度変わりました。
パースニップは白いニンジンの形をした香味野菜。にんじんとセロリの味を混ぜて強くしたような野菜です。今は売っていませんがトレジョではパースニップのチップスが売っていて、これが好きでした。また煮込み料理に入れると、とても美味しい野菜です。
これに似ていると言われて、確かに確かにと思う味が菊芋にはあります。
薬っぽい味。香味野菜とは違うけれど独特な強いクセ。にかよる部分がありました。
お友達の一言で、お友達のアイディアで、隔離中に何度も菊芋を食べました。これがどれも美味しかった。中には洋風の使い方もありました。
そのおかげで、今は「菊芋、いける!」と思っています。
今後それをブログ記事にしていくつもりです。
お楽しみに!