菊芋を絶品ポークシチューに投入!
ある日の晩ごはんは、お気に入りレシピでアメリカ風のポークシチューでした。アメリカ風としたのは、白いシチューではないから。Pork Stew、豚肉の煮込みかな。
庭から摘んできたローズマリー、初めて面白くて買ってみたらよれっとしていたスペイン産のニンニクをきかせて。
そしてこれを入れるためにシチューを作ろうと思ったきっかけ。菊芋を入れました。
菊芋は欧米の香味野菜、パースニップ似
先日記事にした、体にいいと言われる菊芋。
芋とありますがいわゆるお芋のではないためでんぷんが少なく、粘着性の水溶性食物繊維イヌリンが他の食材に比べてダントツ多く含まれています。このイヌリンが菊芋が体にいいと言われる所以で、血糖値上昇を抑制するので腹持ちが良く、食べ過ぎを防ぎ、整腸作用も期待できます。
そんな菊芋、別荘の一角に根付いてしまい毎年実ります。その勢いがすごすぎて数年後の状態を予見して戦々恐々としています。食べればきっと減る菊芋がこんな状態なのは、人気がないから。芋と名前があるのに芋らしからぬ質感と(芋じゃないんです、キク科植物です)、薬っぽい独特の味に、不味くはない、が好んで食べることもない。と思ってきたので、どんんどん増えていました。
けれどこの秋、菊芋への気持ちを180度変えたのは、お友達の「ある意味パースニップぽいよね」の一言がきっかけでした。
パースニップは白いニンジンの形をした香味野菜。にんじんとセロリの味を混ぜて強くしたような野菜です。今は売っていませんがトレジョではパースニップのチップスが売っていて、これが好きでした。また煮込み料理に入れるととっても美味しい野菜です。
これに似ていると言われて、確かに確かにと思う味が菊芋にはあります。薬っぽい味。香味野菜とは違うけれど独特な強いクセ。似ている部分があります。
お友達の一言で、お友達のアイディアで、別荘での日本帰国後の隔離中に何度も菊芋を食べました。これがどれも美味しくて今は「菊芋、いける!」と思っています。
そのまずのきっかけになった、お友達の一言と一緒に出てきたのがこの日のシチューのこと。
その話をした時から作ってみたかったのが、パースニップの代わりに菊芋を入れたシチューでした。
菊芋入りポークシチューの作り方
【 材料 】
豚肉の塊肉
菊芋 5〜7個
セロリ 3本
にんじん 1本
じゃがいも 小2つ
玉ねぎ 1/2個
にんにく 2片
ローズマリー 1枝
オリーブオイル 適量
水
塩こしょう 適量
ローリエ 2枚
【 作り方 】
① 豚肉を適当に大きさに切り、塩をふる。
今回豚肉はバラ肉のブロックを使いましたが、塊肉のほうがいいけれど、種類はなんでもいいと思います。
②野菜の皮を剥き、適当な大きさに切る。
セロリ、にんじん、じゃがいも、玉ねぎの皮を剥き、適当な大きさに切る。菊芋は皮を剥かないで切る。菊芋は煮込むととろっと溶ける感じがするので、皮を残します。にんにくはスライスする。
③豚肉と野菜をひと焼きする
フライパンに油を敷き、豚肉を焼き付けるように焼く。両面焼く。豚肉に焼き色がついたら、根菜からフライパンの余白に入れる。最後にセロリを入れてさっと焼く。
④ 煮込む。
煮込む用の鍋に具材を移し、ひたひたの水を加える。塩こしょうをし、ローリエとニンニクを入れて煮込む。
今回はシャトルシェフを使っていますが、普通のコンロの場合は、一度沸騰するまでは強めの中火で、その後は弱火で煮る。1〜2時間ぐらい煮たらできあがり。
シャトルシェフは保温調理ができる調理機器。中は普通のお鍋になっていているのでそのお鍋で調理し、外側の容器の中に戻して予熱調理するものです。保温ポットの大きい版というところでしょうか。
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別荘に一つ置いてあって使ってみたら、その魅力に開眼したもの。アメリカでもそのうち欲しいと思っている調理機器です。
菊芋があったら、アメリカ風ポークシチューはいかが?
菊芋入りのポークシチューは、美味しかったです。
最初ぷわっと菊芋の香りが広がります。
菊芋の味もします。
でも菊芋が嫌じゃない味だったのは、パースニップのようにいい具合にアクセントになっていたからのようです。
菊芋はパースニップみたい。
お友達の一言からはじまって、この秋は菊芋を食べました。その一番のきっかけになった菊芋いりポークシチュー、美味しかったです。
ごちそうさまでした。
ポークシチューのもとレシピは、こちらのビーフシチューでした。